【7Fは波長が合う】
ブルーシンフォニーが一瞬の脚を武器にして弾ける。厩舎ゆかりの母は(同じ伊藤圭厩舎)、6Fで4勝。母の弟
ドーヴァーは、1400-1600mで7勝を挙げている現役オープン。本馬もデビューは1400mを予定、除外のためマイルへシフト
チェンジしたが、稍重条件下で上り3F・11秒5-11秒5-11秒7(34秒7)に対し、自身の上りは34秒2。ゴール版が近づくにつれグングンと加速、最後の1Fを推定11秒0前後の快ラップで突き抜けた。
次走の
新潟2歳Sは外目の9番枠から素早く内に寄せ、コースロスを防ぎ、直線外に持ち出し一旦先頭。あと100mの地点で脚色が鈍くなったところをみると、距離は7ハロンがベストだろう。チークピーシーズ効果で動き出しも素早い。
対抗は
リフレイムのスケール、まっすぐ走ればアッサリ逆転。父は米三冠馬、母は北米5勝(G1・アラバマS勝ち、G2・2勝)。体重は490キロ、ぬしっとした肌のつるつるした芦毛。首は厚く背中もお尻もでかく、怪物牝馬感いっぱい。調教も桁違いに動く。しかし、またがったみなが悲鳴をあげるほど気性が激しい。新馬戦は他馬とは距離を空け大外を回しての逃げ。1000m通過は60秒5に落とし、2馬身差をつけて直線を向いたが、鐙がはずれ外ラチすれすれまで膨み、まったくの制御不能に陥った。それでも上りは11秒0-11秒2-12秒1。稍重条件下で、時計は1分34秒8という結果には魂消た。前走の東京1400m戦は後方待機策に徹し、スローの上り勝負・11秒5-11秒4-11秒7(3Fは34秒6)というレースラップを、33秒6で大外一気。直線だけで5馬身差をつける圧勝劇を演じている。
ただ中二週というハードローテ、難しさが頭をもたげてくるようなら、
モントライゼが代わって浮上。小倉2歳は1番人気を背負い、正攻法の競馬を心掛けたぶん、勝ち馬を含め皆の
ターゲットになってしまったが、首や背中、四肢も適度に長く、体のラインは1F延長OK。粗っぽいフォームも整ってきた。
大化けがあれば
レガトゥス。デビュー戦は不良馬場で闘志喪失。しかし追い切りではひとつ上の姉
スカイグルーヴ(
京成杯2着)を子ども扱い。562キロという巨漢馬、調教はかなり動く。問題は性格。生一本というか。前走は道中は口を真っ白。天井を向いて走っていたが、母方は
エアグルーヴ一族の本家筋。ハミ受けなど好転すれば一変十分。記録なら
ストライプ。秋開催の少し荒れた新潟の馬場で、1分21秒9を計測、後続を0秒7差にチギり捨てた。重馬場だけに時計は1分23秒1と地味だが、
ユングヴィは当該コースを前走後続に1秒2差の圧勝。乱戦になれば
ファルヴォーレにも連下の目が出てくる。