【3頭ボックス】
ヴィクトゥーラの瞬発力には目を見張る。牝系の大本は
バレークイーン、祖母は
フローラS2着、
ローズS2着。サイズは462キロ、四肢の頑丈なクルリと丸い
ロードカナロア産駒。
10月の冷たい雨、新馬戦の馬場は重。スタートして3Fあたりまでは下を気にする素振りも見せていたが、1000m通過は64秒9の超スロー。内外の有利不利はなく、ならばロスの少ないインへと切り込み、推定11秒5-11秒2-11秒2(3Fは33秒9)で一気差し。一頭だけレベルの違う加速力で後続を引き離した。時計は1分39秒2と地味ながら上りラップは重賞級。上積みも十分。
強敵は
キングストンボーイ。3つ年上の半兄は
皐月賞馬
エポカドーロ。8月の札幌新馬は、492キロで登場。造りは緩く気性も幼いが、11秒8-11秒7-11秒8(3Fは35秒3)という、洋芝では高速の上りを、遊びながら自身34秒9でフィニッシュ。
サウジアラビアRCは瞬発力を削がれる不良馬場、フットワークがバラバラになり歩くようにして5着入線となってしまったが、良馬場で激変。追い切りにも、実直さと力強さが見えてきた。
まとめて負かせば
ステラリア。新馬戦の阪神マイルは3着、次走1400mも3着。調整期間を設け1800mに距離延長。前半は折り合い重視、末勝負に戦法を整えてきたが、11秒8-11秒6-12秒3(3Fは35秒7)というレースの上りを35秒2で一閃。2着には5馬身差、1分47秒5は同日の萩S(2歳OP)より0秒6ほど速く、
桜花賞も
オークスも両方視野に入る良駒に確変した。大勢は三つ巴、
フェアリーリング、
アルコディオーサは、上位にどれだけ食い下がれるか。