【混戦】ダンシングプリンスは中央再入厩初戦からスピードの違いで3連勝。調教の迫力の前走以上で重賞初挑戦でも勝ち負け期待。フォーテはB着用の短距離ダートで負けなし。一戦毎に力もつけており好勝負十分。レッドルゼルも脚力上位で直前の動きも上々で争覇圏。ジャスティンは58キロ鍵も地力に期待。シュウジも気持ち一つで好勝負可能で、テーオージーニアスやロンドンテソーロなども侮れない。

【成長過程仰天】ダンシングプリンスの勢い、天井知らず。

　近親はスプリンターズSをブッコ抜いたデュランダル、そしてサイキョウサンデー。姉プリンセスメモリーは6勝(クイーンC2着)、快速で知られた血族だが、父にパドトロワを配し、さらに速力アップを狙った。中央は2・11着で切り上げ、船橋へ転戦して3連勝。再び中央へ帰ってきたが、おお。調教は桁違いに動く。1勝クラスは楽勝だろうと思っていたが、1分10秒3・後続に1秒6差には、みんなが仰天。続く福島1150ダートは1分6秒1のレコード(後続に0秒7差)、3勝クラスの外房Sも悠々の完勝を決めたが、中間さらに20キロ近く増量。重賞仕様の体造りが成った。

　レッドルゼルも、GIII・プロキオンSでは8着と足踏みしたが、室町Sは492キロにビルドアップ。腰に力が備わり、じっくり構える余裕が生まれ、結果、重賞対応の弾け方を手に入れた。

　穴はジャスティン。砂を被りモマれると、まだ時折弱気が頭をもたげ、フットワークが乱れるが、春の千葉S・1分9秒7で、中山6Fの走りは心得ている。1200mに転じ、フォーテは目下二連勝。若さは残るが、そのぶんだけ可能性も大きい。57キロならシュウジも連下圏。テーオージーニアス、サブノジュニアも押さえには。

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【伏兵注意】メンバー的にハイペースになるとみて、堅実に差を詰めてくる12レッドルゼルを中心視。4シュウジは長休明けでも仕上がり良好で、展開的にも恵まれそう。11テーオージーニアスは近走ひと息でも決め手がいきれば台頭十分。10サブノジュニアは斤量がカギだが、今回も差し脚が届く可能性が考えられる。13ジャスティンは好位付けの形が取れれば上位争いに加わりそう。15デュープロセスは近走ひと息でも流れ込みに少々警戒。

※12/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山ダート1200mで行われるGIII戦。ダート1200mは芝スタートになっており、勢いがつけやすいコースで芝コースを走る長さが長い外枠が有利です。前が速くなりやすい分最後の坂で一気に入れ替わることもあり得るので注意です。本命視しているのは、ルッジェーロです。中山コースとの相性がいい子で近走はオープン戦で安定して好走。休み明けにはなりますが、鉄砲はむしろ好条件。先行馬が多い今回のメンバーなら展開も向くと思います。

※12/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRA再転入後、3連勝中のダンシングプリンス。スタートひと息だった前走も完勝だった。まさに今回が試金石。中山には2勝の実績がある。ジャスティンは春の千葉S優勝馬。その後、大井で2勝。地力はここでも互角以上。JBCスプリントを制した南関東のサブノジュニア。中央のダートが最大の鍵だが、ここでは格上の存在。デザートストームはダートに戻した前走が伸びを見せて3着。ようやく復調気配。そろそろ警戒が必要に。

※12/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サンデーサイレンス系種牡馬の産駒と前走好走馬が中心。「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬、かつ前走の着順が8着以下・競走中止だった馬」は2013年以降[0-1-0-28]でした。

　さらに「前走との間隔が中6週以上だった馬」は2013年以降[0-2-1-36]、「“同年、かつJRA、かつGIのレース”において5着以内となった経験がない、かつ馬齢が7歳以上の馬」は2013年以降[0-0-1-26]。休養を挟んで臨む馬や高齢馬も強調できません。

　注目はジャスティン。このレースが合っていそうなタイプです。あとは昨年のカペラSで2着となっているテーオージーニアスも、展開が味方しそうな今回は狙い目だと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRA唯一のダート1200m重賞。ダート短距離のオープン特別は1400mのほうが多数で、「直線に坂があるダート1200m」は特殊な部類に入る。よって、他コースでの好走がここでの活躍に直結するわけではない。創設以降の12年で1番人気が1勝しかしていないように、基本的に波乱含みの一戦だ。

1.若い馬が中心

　このカテゴリーはレースでの消耗が少ないのもあってか、高齢まで現役を続ける馬が少なくないが、本レースにおいては若い馬の方が活躍しやすい傾向にある。過去全12回の年齢別の連対率は、3歳馬が25.0％、4歳馬が17.5％、5歳馬が16.4％、6歳馬が11.9％、7歳以上馬は2.3%。

2.休み明けは不振

　過去12回で、中1-3週の馬が9勝しており複勝率も25.0％と優秀。対して、中4-8週の馬は2勝で複勝率15.5％、中9週以上だと1勝で複勝率は10.0％。休み明けより、1度使われてきた馬を重視したい。

3.距離短縮組

　過去12回、前走も1200mを走っていた馬は[2-6-5-89]で複勝率12.7％なのに対し、今回距離短縮となる馬は[10-6-7-62]で複勝率27.1％。また、距離短縮組は単複共に回収率が100％を超えている。

　デュープロセスは3走前に1200mを一度経験しており、逃げ先行馬が1・2着となる展開の中上がり最速で追い込んで0秒4差の7着。トップハンデの57kgを背負っていたことを考えれば上々の内容だったと言える。今回は直線の短い中山で末脚だけに頼ると難しいと思うが、以前は兵庫ゴールドトロフィーを逃げ切るようなスピードも見せていた馬。スタート決めさえすればチャンスがあって良いだろう。

　ダンシングプリンスは能力だけ見ればここでも上位の存在だが、負荷の掛かるレースをしてきていないのがどうか。プレッシャーをかけられたら崩れてしまう可能性もそれなりにありそう。スズカコーズラインは距離短縮プラス。揉まれなければ控える立ち回りができることもアドバンテージとなる。中山コースも問題ないだろう。

　テーオージーニアスは詰めが甘い面はあるが末脚は安定している。距離短縮のローテーションも良い。以下、ここ4走いずれも馬場が合っていないドリュウ、ここにきて良化しているルッジェーロ、中山どうかも冬は調子が良いレッドルゼル。

【小波乱】レッドルゼルは差し脚上位。発馬を決めてデュープロセスが前進。シュウジは負担重量が軽くなり、仕上がりもいい。

平均値で半数が100台に乗っている。前走値でも110台が数頭。拮抗しているので軸をどこに置くべきかでけっこう迷う。平均値トップを信じて◎レッドルゼル抜擢。まあ同距離で120持つ馬。相手に○ダンシングプリンスと▲テーオージーニアス。一発に☆ロンドンテソーロ。

上昇度という点から注目したいのが12レッドルゼルだ。短距離向きの差し馬で好機に仕掛ければチャンス。次位は13ジャスティンで能力は高く好走は必至。▲は9ダンシングプリンスで転厩して3連勝と勢いがあり差はない。