【世代対決】4歳馬
ティグラーシャVS3歳馬
ソニックベガ、才能比べが見もの。本命の
ティグラーシャは、父はディープ。
母シーズアタイガーは、北米GI・
デルマーデピュータントS勝ち、BCジュヴェ
ナイルフィリーズ2着、北米2歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。しかしデビュー当初の体重は430キロ前後。見るからに線が細く、成長期間が必要だった。高脚を使うため
ギアチェンジにタイムラグがあったり、クリアすべき課題はいくつか残っているが、1800mを1分46秒台で2連続2着。御室特別も逃げ馬のペースに幻惑されクビ首とらえきれなかったが、中一週で軽めながら坂路2本。鞍上の川田Jは、もともとの主戦、極端な馬体減さえなければチャンス。
逆転があれば3歳馬
ソニックベガの将来性。母は4勝(
ファンタジーS2着)、近親は
ロジユニヴァース、ダート重賞ホースも多数いる。未勝利脱出は5戦目、小倉・芝1800mの勝ち時計は1分48秒2だった。うーん、時計評価が微妙だな。前走体重は430キロかぁ…。次走のあずさ賞は当日輸送――予想原稿では、「細化注意」と記した。しかし、ふたを開けたらプラス18キロで登場、いい意味で驚いた。小柄だが、小脚を使い湿った芝をしっかりとグリップ。レースの上りを0秒6上回る末脚先頭ゴール。半馬身という着差以上に強さを感じさせる脚色だった。体重を維持しつつ、良馬場でどのような競馬ができるのか。コンビを組む北村友Jとの成長過程に注目。
阪神コースに替わるが、
デクレアラーはレースの質を保ちつつ前二戦1・2着。阪神が初めてというのにはちょっとびっくりしたが、1800mでも
ヒルノダカールの決め手。
グラディーヴァ、
ギャツビーのチョイ差しも小差。