【温めてきた】格上挑戦になるが、52キロならエアジーンで勝負になる。

　2歳9月、中山・芝1800の新馬戦を牡馬相手に外一気。近親にはヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランの名が連なる良族。オークスに置き3歳春のローテーションを組んだが、馬体維持に汲々。身体作りとあわせ、テンションの高さをいかに制御するか。3勝クラス昇級に一年を要したが、今はミッシリ追っても心身の摩耗は見られず、関西への輸送もこなせると判断。早くから重賞級の素養ありと温めてきた馬だけに、52キロならGIII制覇の資格あり。

　対抗のセンテリュオは、昨年のマーメイドSは直線半ば一旦先頭、しかし最後の坂で4着に力尽きてしまった。以降の重賞戦線も勝ち切れないまま一年がすぎたが、二走前の愛知杯は苦手の重馬場でも4着、大阪城Sの上りは最速、いまジンワリと力をつけている。福永Jの冴えある捌きも込みで対抗に期待。

　重量は54キロに増えるが、前年の覇者サラスは、好走バンドがやや狭く、梅雨時の阪神、タフな追い比べのこの舞台で力を振り絞る。レッドアネモスも差はわずか。福島牝馬Sは出遅れ、終始外を振り回される厳しい展開にさらされたが、あきらめることなく6着に押し上げてきた。リュヌルージュも、前回の福島牝馬Sはコーナーごとになし崩しに脚を使わされたが、阪神2000mは中山牝馬Sと似たような粘り込みが可能。デキのよさならミスマンマミーア。福島牝馬S2着馬リープフラウミルヒも小差。

　牝馬GIII、特にハンデ戦は前走ひどすぎない程度に負けているくらいの馬を買うのがちょうどいい。今回は◎リュヌルージュを狙う。雨の影響が残るとさらに良い。ヒモ抜けもありそうなので、一応単勝も併用。

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【難解】前走、新潟大賞典を使うなど、明らかに連覇を意識して調整を続けてきた9サラス。どんな展開になろうが不思議と追い込み馬が炸裂するレース。人気集中しないなら妙味は一番。15マルシュロレーヌは◎と同じくオルフェーヴル産駒。切れ味は脅威。14ミスマンマミーアはスタミナ豊富。タフな馬場になれば上位に。

※6/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

阪神芝2000mで行われる牝馬限定のハンデ戦。ハンデ戦だけに毎度波乱が起きるレースなのでとても楽しみです。本命視しているのは、レイホーロマンスです。ハンデ戦では斤量がいつも軽量なので終いは上位の脚を使って上がってこられる子。久々の広いコースですから楽しみは十分だと思います。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　かなりの難解戦だが格上挑戦の前走・福島牝馬Sで2着と収穫が大きかったリープフラウミルヒ。道中で動けたあたりにも進境を感じた。ここで念願の初重賞制覇か。センテリュオの決め手にも注意。近走は大胆な後方一気ばかりだが、その気になればもう少しいい位置でも構えられる。エアジーンは3勝クラスだが、ここでも通用する地力の持ち主。前走は流れが遅すぎた。重賞の方が流れに乗りやすいか。リュヌルージュは阪神歓迎。

※6/6時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年はサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が優勢。「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は2016年以降[1-0-0-26]なので、評価を下げるべきでしょう。

　また「前走の馬体重が480kg以上だった馬」は2016年以降[1-0-0-19]、「前走の距離が2000ｍ以上だった馬」は2016年以降[0-1-0-16]。あまり馬格のない馬や、今回より短い距離のレースを経由してきた馬の方が信頼できます。

　面白そうな馬は何頭かいますが、中心視したいのはリープフラウミルヒ。前走が好内容でしたし、このレースが合っていそうなタイプです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　古馬牝馬路線では数少ない2000m重賞。過去10年で10番人気以下が5連対、3連単の配当が10万円を超えたのは7回と、きわめてよく荒れる重賞としても知られている。地力の抜けた馬が不在のハンデ戦ということで、格上挑戦の軽斤量馬にもチャンスは十分にある。

1.実績不問

　過去10年の勝ち馬10頭中、7頭はこれが重賞初勝利だった。また全体で見ても、前走重賞組は[1-3-5-41]で連対率8.0%・複勝率18.0％、オープン特別・リステッド組は[3-2-1-12]で連対率27.8％・複勝率33.3％、2-3勝クラス組は[6-5-4-60]で連対率14.7％・複勝率20.0%と、前走のクラスはほとんど関係ないことがわかる。

2.マイルからの距離延長は3着まで

　過去10年で、前走芝1600mを使われていた馬は[0-1-5-23]で連対率3.4％・複勝率20.7%。3着にはしばしば食い込んでいるが連対となると遠い。前走1800mだった馬が[8-6-4-51]、前走2000mだった馬が[2-2-0-26]で2着以上のほとんどを占めており、連軸はここから選ぶのが良さそうだ。

3.差しが決まる

　過去10年で3着以内となった30頭中、4角の位置取りが5番手以内だったのは13頭だけ。内回りコースだが差しがよく決まる一戦だ。なお、前走の4コーナー位置取りが2番手以内だった馬は[1-2-0-31]で複勝率8.8％しかないのに対し、同10番手以下だった馬は[4-2-4-28]で複勝率28.6％。

　マルシュロレーヌは2走前の福島牝馬Sで、直線入り口ではほぼ最後方に位置しながら差してきて1秒差の9着。別定戦であったこと、そして直線半ばでスムーズさを欠くシーンがあったことを考えれば、条件次第では重賞でも通用しても良いと感じさせる内容だった。今回は軽いハンデに恵まれるだろうし、2戦2勝の2000mへ距離延長。上位に食い込んできても全く驚けない。

　フィリアプーラは阪神、距離延長共に合いそう。器用さがない分立ち回りがカギとなるが、地力は元々上位。レッドアネモスは前走スムーズさを欠いた競馬。実際新馬戦以外に勝った2戦は小頭数であるから器用さがないのかもしれないが、北村友一騎手に手が戻るここなら巻き返しも期待できるだろう。

　サラスは前走11か月ぶりで流石に仕上がり途上。2戦目で一変するかどうかは未知数だが、押さえは必要だろう。以下、重賞初挑戦の前走福島牝馬Sで2着となったリープフラウミルヒ、ここに入れば重賞実績上位のレイホーロマンス、休み明け不問のセンテリュオ。

【波乱含み】毎年のように荒れることでおなじみ、ハンデ重賞のマーメイドS。ハンデ51キロで先行力があり、条件適性の高さも目立つ03ナルハヤを本命に推す。格上挑戦になるが先行内容は良好で、あとは馬場とペース次第。相手は、08リープフラウミルヒと02サトノワルキューレの2頭を上位に評価した。◎○▲の組み合わせから手広く流す3連複・3連単主体で、高配当まで。

【小波乱】エアジーンは差し脚上位。コースが変わりマルシュロレーヌが前進。フィリアプーラは追い比べで肉薄する。

毎年荒れる牝馬ハンデ戦。人気の裏をかくぐらいの大胆さがないと当たりは遠のく難解レース。ただその分オッズは分散傾向になるのだろう。確かなのは関西優勢ということ。軸は関西馬から。あとは軽量の追い込みが毎年利く。だが今年は馬場悪化もあるかもで難解マシマシ。昨年勝っている◎サラス抜擢。平均値も悪くないし昨年の104出せるかどうかだけ。相手に○センテリュオと▲サトノワルキューレ。一発☆ミスマンマミーア。

確実にパワーアップしてきた14ミスマンマミーアが優勢。53キロは魅力で決め脚が発揮できれば期待できる。次位は6センテリュオで潜在能力は高く実績ある舞台なら巻き返せる。▲は7エアジーンで決め脚は鋭く展開次第では浮上の余地はある。