【大事なのは後半か前半か】
キングエルメスは、距離延長に耐えうる上りラップで新馬戦を快勝。母は
函館2歳S優勝馬、半姉
パラスアテナは
紫苑S2着。現3歳
カイザーノヴァ(父
モーリス)は、函館・芝1200mで新馬勝ち、この
クローバー賞を勝った。矢作厩舎は新馬からビッシリ仕上げる感じはなく、本馬もデビュー前の調教は比較的地味。
しかしいざ実戦では、すばやく二番手に付け直線入り口ではもう先頭。走破タイムは1分9秒2、前後半の3Fは35秒0-34秒2。後半伸びており距離延長はOK。上積みももちろん期待できる。
対抗の
ラブリイユアアイズは同週1分9秒6で新馬勝ち。ポンと好発馬、前半3F・12秒3-10秒5-11秒0(33秒8)という速い流れを、楽に二番手で追走。直線入り口人気馬を競り落とし、二枚腰を使って1馬身余の快勝。キングとは逆の3Fのラップ構成は33秒9-35秒7だが、Hペースを追いかけた勝利だって貴重。
ちなみに祖
母アーヴェイは欧米で5勝(G1・フラワーボウル招待優勝)。
ヴィクトワールピサ産駒の母は3戦1勝で引退したが、勝ち鞍は1800ダートだった。この母の肌なら、マイルまでは守備範囲。心身ともにいい意味で緩さと可能性を残している。
割って入れば
ブッシュガーデン。札幌1200mを1分9秒6で駈け、函館の1200mを
バランスのいいラップで勝ち上がり。キャリアと強度をいかしたい。
イチローイチローは連闘で
函館2歳Sを4着。このメンバーのレベルをはかる、いい指針になりますね。
ウインモナーク、
イチネンエーグミも連下なら。