【咆哮】58キロでも直線競馬の王者は
ライオンボス。1000直は[4301]、本年5月の韋駄天Sで9着と惨敗したときは、さすがの王者にも陰りがきたかと思った。しかし、
アイビスSDは0秒1差の2着に反転攻勢。4歳時の53秒9(韋駄天S)より全体時計は遅かったけれど、通過ラップは11秒7-10秒2-10秒5-10秒7-11秒1。今年の夏のどの1000直競馬よりレースの精度は高かった。相変わらず稽古は動かないが、ポイントとなる闘志は健在。考えてみればまだ6歳。番組を選び使われてきており、ガタッと下降線となることもないか。少し記録は古いが2019年のルミエールADは58キロで2着。何かに出し抜かれたとしても踏ん張りは効く。
対抗は
ジュニパーベリー。当コースの勝ち星は未勝利勝ちと前走の稲妻S。昨年10月、休み明けの
飛翼特別は5着に敗れたが、直線競馬ではまだ底を見せていない。
アイビスSDよりラップの質は劣るとはいえ、稲妻Sは3勝クラスだけあって、稍重で54秒8という時計は、ランクづけするならやはり二番目だろう。後続に0秒6差の楽勝、上りは32秒2。53キロなら逆転の単も望める。
大駈けがあれば
マリアズハート。直線競馬はテンの3Fに10秒台の高速ラップを保持している者か。それとも終い3Fに強烈な末脚を有する者か。前者のほうが明らかにわかりやすいが、高配当をもたらすのは後者。中山の急坂を直線だけで2着に強襲可能な切れ者。福島テレビOPも最速の上りは計測しており、密かにデキもいい。
ビリーバーの差し込みも要警戒。昨年の
アイビスSD3着時のような予兆はないが、二けた着順続きでも終いの伸びは鈍っていない。
サクセスハーモニーは49キロ、当コースは[1121]と崩れも少ない。思いのほか斤量は重かったが韋駄天S2着の
ケイアイサクソニー。
サンノゼテソーロにも手を伸ばしておこう。