【寄り切り】左回りなら
オーソリティ。右回りでも2勝をあげているが、頭に浮かぶベストレースは東京2400m・
青葉賞の2分23秒0だろう。直線進路を探し出すまでひと手間要したが、加速がつくや内ラチ沿いを驀進。開催時期は異なるが、2分23秒0という走破タイムはダービーより1秒1速く、後半1000mすべて11秒台の強靭なラップを重ねた。
二走前の
アルゼンチン共和国杯はスタミナにあらかじめ手応えもあったのだろう。3番手から早めのスパート、二枚腰を使って後続を突き放している。右回りはコーナーリングがギコちなく、
有馬記念は
テンションも高く、掛かり気味に飛ばしエネルギーを失ってしまったが、フットワークがスムーズな東京ならどんな構えからでもひと押しが効く。母の兄は
菊花賞馬
エピファネイア、3400mも苦にはならない。
強敵は
ポンデザール。全5勝はすべて2400m以上、
札幌日経オープンは2分37秒6でレコ勝ち。2000mのGII・
札幌記念も、0秒6差に食らいつき、地力強化をアピールした。
ステイヤーズSは緩いぺースを無理に追いかけ、終い甘くなってしまったが、今思えば体も若干緩かった。引退間近だが、類まれなステイヤーの才能を最後の興行としたい。
サトノガーネットもここがラストラン?。終い一辺倒ゆえ二桁着順も多いが、55キロの斤量で
小倉記念2着、
新潟記念は上がり31秒9とう猛烈な脚を使った。小柄だがスタミナは無尽蔵、ふたを開けたら3400mは
ドンピシャだったという可能性も高い。今回はブリンカーを着用、前進気勢のエッセンスになるかもしれない。
惑星は
ヒュミドール。
オルフェーヴル×
チチカステナンゴというスタミナ配合、ベストレースは2600m・
信夫山特別だろう。ただ、二走前の東京1800mは思いのほかの楽勝、力をつけていることはわかった。しかし中距離を好タイムで走ったあと、次走の
ステイヤーズSはマラソンレースの流れに戸惑うハメに。馬群で脚をため我慢が利けば、55キロなら弾ける。
ボスジラは2400-2600m戦で4勝。兄たちは総じて長丁場が得意、近親に
クロフネの名も連なる
パワー型。マラソンレースも3回目、
ステイヤーズSは重め残り、前進の余地を残している。
ミスマンマミーアは前走の
日経新春杯のように直線勝負にかければ連下の目が出てくる。