冬から春にかけての長距離重賞戦線は、ステイヤーズS、ダイヤモンドS、
阪神大賞典、
天皇賞(春)という流れ。ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にある。
1.スローからの上がり勝負
強風も影響した昨年や道悪だった16年は上がりが掛かったが、例年、長距離戦にしては上がりが要求される傾向にある。過去10回中9回で上がり3ハロンタイム2位以内の馬が勝利していて、4回で勝ち馬は上がり3ハロン34秒台以下をマークした。
2.間隔が空いている馬は割引
過去10年、中9週以上での出走となった馬は[1-4-1-38]で複勝率13.6%。複勝回収率は33%しかない。仕上げの難しい冬期で、かつ長距離戦であるから、間隔が空いている馬には相応の割引が必要になる。
3.大型馬は苦戦気味
過去10年で440-499kgの馬が9勝。全体では[9-8-5-66]で複勝率は25.0%だ。対して、500kg以上の馬は[1-1-5-47]で複勝率13.0%。3着にはしばしば食い込んできているが、勝ち切れない場合が多い。
サンアップルトンは前走のAJCCで10着に敗れたが、不良馬場の影響が大きく参考外で良いだろう。昨年の
アルゼンチン共和国杯で3着など東京では崩れずに走っていて、今回のコース替わりはプラス。距離が未知数ではあるが、2・3勝クラスを2600mと2500mで勝ち上がっているからこなす素地はあると見る。
メイショウテンゲンは昨年の本レース2着などがあるように長距離適性が高い。近走さっぱりだが、横山典騎手とのコンビは不気味で一発駆けがあってもおかしくないだろう。
ナムラドノヴァンも長距離適性高く、前走はフロックではない。ただし前走は斤量51kgの恩恵もあった。重賞での斤量増にどう対応するか。
オーソリティは距離長い。スローペースになるレースなのでこなせても良いとは思うが、人気するなら疑いたい。以下、実績無いが東京替わりは問題ない
ポンデザール、外に出せば堅実に伸びる
ヒュミドール、昨年は馬場が合わずに敗れたが条件は合うはずの
タイセイトレイル。