【痛打】本命は
ザダル。休養明け緒戦でいきなり有効打をかっ飛ばす。3歳1月デビュー後、マイルから2000mにかけ
ポンポンと3連勝、
プリンシパルSはラスト4ハロンからゴールまで11秒台のHラップを重ね、1分58秒3という好記録をマークした素質馬。重馬場の2200m・
セントライト記念も地力で3着に粘り込んだが、
菊花賞は明らかに距離が長く、
中山金杯は体調ひと息、メイSもロスがありながら3着など、能力の高さはわかっているが脚元が覚束ない。
ただ体調の安定した二走前の
関越Sは、レースの上りが36秒1に対し本馬の上りは32秒8。桁違いの才能を数字として改めて示した。前回の休み明け
毎日王冠5着時の調教本数は5Fを中心に5本、今回は6F追いを2本含む8本をミッシリ消化。二週に渡り石橋Jが跨り、遥かに調教過程も順調にきた。
対抗は
アルジャンナ。父は
ディープインパクト、母は米国G1・スピナウェイS優勝、他にもG2を2勝。450-460kg台と牡馬にしては細身とあって、若馬時代から急かせる競馬はしないよう心掛けてきたが、いかにも完成途上の造りでも、勝ち馬
コントレイルには大差をつけられたものの、2歳秋の東京スポーツ杯を1分45秒3で2着。続く
きさらぎ賞は3着、
毎日杯は2着。ただ3歳春は体力的にここが臨界点、ダービーは参加するだけでオツリがなかった。
二走前の
洛陽Sは8カ月半ぶりの実戦。初のマイル。フォームなどチェックしながら大事に後方から進めたが、1000m通過は1分2秒2という超スロー。レースの上りは11秒0-10秒6-11秒4(33秒0)。位置取りもやや雑ではあったが、エンジンがかかったのは大勢が決したあとだった。
続く前走の
マイラーズCも、前半は後方で様子見。1000m通過・55秒8という前崩れのHペースも味方したが、最速の上りで馬群を割って2着突入。展開の
アシストを得たとはいえ、1分31秒6というタイムもGIIらしい格がある。坂路中心ながら中間の調整もすこぶる順調。斤量は56キロ、GIII、良馬場の差し比べなら好勝負必至。
単穴は
アドマイヤビルゴ。3歳春の
若葉S・1分58秒6、上り33秒6は、開催日時は異なるものの
大阪杯とわずか0秒2差という好内容だった。
日経新春杯は終始圧をかけられ窮屈な競馬を強いられ、
大阪杯は想像を超える重馬場に9着と惨敗したが、良馬場条件下で伸びやかに根気よく走らせてあげられればGIIIなら勝ち負けになっていい。
惑星は
セダブリランテス。7歳ながら芝のキャリアは
ラジオNIKKEI賞・
中山金杯とGIII2勝を含め、まだ[4012]。長期休養明けの
六甲Sを叩き状態一変、先週の調教では
安田記念3着の
シュネルマイスターを併せ馬で終始煽っていた。
サトノフラッグの近二走の主要敗因は道悪。良馬場の東京1800mには、まだ新味を残している。
ファルコニアは目下二連勝、走るたび切れ味を研いできた。