【資質拮抗】
コンクパールのスピード値がアタマひとつリード。6月の東京・芝マイルの新馬戦を、
コマンドラインの2着に粘り込んだが、父は種牡馬としても世界のダート界の頂点に立つ可能性が高いアメリカンフェイロー、母は米G1・フリゼットS勝ち馬。コンパクトでツルりとした栗毛の
シルエットは、どう見てもダートマイラー。二走前の小倉1700ダート戦は1000m通過・59秒7-マイル通過・1分38秒0という超Hペースを自ら演出、8馬身差の大楽勝。前走の
なでしこ賞は、乾燥した良馬場条件下1000m通過・58秒9-1200m通過・1分11秒6というHペースを早めに被せ先頭に立ったが、強引に動かしたぶんゴール前甘くなってしまった。上りバタバタの坂路調教など見ると、折り合いや操縦等々、少し危なっかしいところはあるけれど、レース精度の高さと経験値は一番。前走を前進の糧としたい。
逆転があれば
ドライスタウト。脚抜きのいい不良馬場とはいえ、新馬戦は1000m通過は59秒0のミドル、好位の内で砂を被っても平気。レースの上りが36秒0に対し、自身のソレはもったままで35秒4。1分11秒2は、同日の古馬2勝クラスと0秒5差、2着に2馬身半差の着差などを加味すると、2歳秋に古馬1勝クラスより速い時計で走っている。兄ヨハン(
父ヨハネスブルグ)は1400-1700ダートで4勝、現3歳の兄
ノーリス(父
アジアエクスプレス)は1200-1400ダートで2勝。血統的にも1F延長OK、東京は加速もきっとよりスムーズになる。
タヤスゴールドも、中山1200ダートを良馬場で1分11秒7、上りは36秒4。後続には0秒6差、内容面においては上位二頭と遜色ない。
ジレトールは、
チャンピオンズCで牡馬を蹴散らした
サンビスタの息子。初戦の芝はお試し? 二戦目は馬場差2秒近い高速馬場の恩恵も受けたが、1分24秒3はメンバー中一番。
ヴァルツァーシャルは新馬戦で当コースを経験。1200m通過・1分13秒4のミドルで進み、上りは最速。時計は1分26秒0も初戦としては高数値。2歳馬はキャリアを積み二度目にもなれば、軽く時計1秒は詰めてくる。輸送と2F延長は大きな課題となるが、
ダンスウィズジョイは、函館の1000ダートを2着に1秒8差の大楽勝。マイルの
プラタナス賞は1F手前で脚が上がったが、
ケルンコンサートは
ヤマボウシ賞を1分24秒0で2着に頑張った。