【先手必勝】
ビップランバンが、ひと絞り。半兄は
ムスカテール(
目黒記念勝ち)、一族は総じて晩成。2着に敗れたものの、新馬戦で先着を許した相手は次走アイビーS2着。その次の新潟マイルの勝ち馬は、
新潟2歳Sを優勝している。
かなり骨っぽい相手と戦ってきたが、バテない強みをダイレクトにいかそうと、二走前の阪神戦は迷わず先手。1000m通過は58秒9というタフなミドル。そして後半1000mは11秒9-11秒8-11秒4-11秒3-12秒2。マイル通過は1分33秒4、走破タイムは1分45秒6…この血統の強みを存分に発揮した。
京都2歳Sは、少し緩めのぶん、ジリ下がりとなってしまったが、今度は心身を引き締め先手勝負。
第一本線は
スパイラルノヴァ。アイビーS3着、
エリカ賞3着、その名前の通り螺旋状に力量はアップ。
単穴は
スルーセブンシーズ。新馬戦は11秒6-11秒9-11秒8(3Fは35秒3)というレースの上りを34秒9でひと差し。走破タイムは1分52秒5ながら、
パワーを要する秋の中山の馬場で11秒台の加速ラップは秀逸。父は
ドリームジャーニー、半姉は
紫苑Sを勝った
パッシングスルー。サイズは426キロと小振りだが、ピリリとして味のある、将来の中距離牝馬重賞の主役候補生。
ワンデイモアは、前走上り33秒8で強襲。
レッドヴェロシティ、
ハートオブアシティも小差。