【上位拮抗】カレンモエは父母から非凡なスピード受け継ぎ重賞初挑戦の前走も好内容の2着。直前の動きも絶好で好勝負必至。アルピニズムは速い時計への対応鍵もさらなる上昇うかがえ先行力も魅力。アウィルアウェイは末脚生きる流れなら勝ち負け十分。ビアンフェは去勢効果で集中して運べれば出番まで。ラヴィングアンサーも充実示しており、アストラエンブレムやアンヴァルなども侮れない。

【前途洋々】カレンモエは、最優秀スプリンター・カレンチャンの娘。母の本格化は4歳秋。一気の5連勝でスプリンターズSを奪取、次いで高松宮記念制覇。二度目のスプリンターズSでは僚友ロードカナロアと好ファイトを演じた名スプリンター。娘も段階を追って漸次戦績アップ。初のGIII・京阪杯を小差2着に渡り合った。元々稽古は動くが、中間坂路で上り11秒台を連発。右回り・坂コースに実績を残しており、初の中山にも対応可能とみた。

　逆転があればラヴィングアンサーの決め手。追い込み一手だけに成績にムラはあるが、北九州短距離Sは58キロを背負って外一気。7歳にして自己最速の1分7秒0で駈けた。ローテーションはタイトだが肌艶はピッカピカ。斤量は56キロ、この顔ぶれなら地力は上位。

　割って入ればアルピニズムの勢い。気のいい逃げ馬、ただ体力不足で終い甘くなるときもあったが、近二走、見るからに速力は上昇。土曜は雨予報、1分8秒台の決着ならGIIIでも足りる。

　アウィルアウェイはスプリンターズSを3着強襲。マイルCSの敗因は距離に尽きる。斤量は54キロ、流れ一つで首位も視界に入る。

　発馬さえクリアすれば、連れてアイラブテーラーがG前猛追。アストラエンブレムも6Fのスペシャリスト転身に意欲。

　スタート決めてすんなり2、3番手なら○カレンモエかもしれないが、この馬は佐世保Sや京阪杯のようになぜか差し馬有利の展開に巻き込まれやすい。3か月ぶりであっても使ってからのほうがよいタイプでもある。そこで◎は差し追い込み側の代表馬アウィルアウェイ。○か、もっと追い込み有利の展開になった場合の▲エイティーンガールを経由した3連複と、少額で3連単も。

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【差し注意】3カレンモエはスピード上位で主導権を取っての押し切りに期待。相手は混戦だが、差し一手でも決め手鋭い16ラヴィングアンサーを指名する。11アストラエンブレムも再度の短距離戦なら仕掛けひとつでチャンスあり。14アイラブテーラーは初コースでどうかだが、差し脚に警戒して連下に押さえる。好位差しタイプの10ヴェスターヴァルトが連下の穴。13アウィルアウェイの追い込みにも注意しておきたい。

※2/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝1200mで行われるGIII戦。舞台となる中山芝1200mは、トリッキーな中山の外回りを使用したコースで、スタートしてから緩やかなカーブが続く分、距離ロスのある外枠は不利になります。勢いで急坂も登り切ってしまえるので、前に行く馬から買うのが安パイでしょう。

　本命視しているのは、ビアンフェです。スタートセンスがあり、毎度好位からの競馬ができている子。目立った先行馬がいないこのメンバーならすんなり好位が取れてもいいはずです。前走で中山コースは経験していますからGIII戦のここは相手関係から期待します。

※2/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　最大の注目はカレンモエ。父ロードカナロア、母カレンチャンと安田隆厩舎ゆかりの超良血馬。父母がGIを制した中山で初重賞を手にするか。

　アルピニズムにも本格化の気配。スタートが良くなって楽に好位へと付けられるようになって2連勝。初の重賞だが格負けは感じない。アウィルアウェイはスプリンターズS3着。当時はとにかく出来が良かった。久々は気にしない気性。アイラブテーラーは近走出遅れ続き。普通に出れば好勝負に。

※2/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績馬が優勢。「“前年以降、かつJRA、かつオープンクラス、かつ1200mのレース”において1着となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-1-39]でした。

　あとは脚質も見逃せないポイント。「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が9番手以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-26]なので、基本的には疑ってかかるべきでしょう。

　なお「出走数が24戦以上、かつ“前年のオーシャンステークス”において3着以内となった経験のない馬」も2017年以降[0-0-0-31]と3着以内なし。キャリアが比較的浅い馬を重視すべきだと思います。

　今年はこれらの条件をすべてクリアしているビアンフェが楽しみ。また、カレンモエ・グルーヴィットあたりも、無理に嫌う必要はなさそうです。

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　高松宮記念の前哨戦。シルクロードSはハンデ戦で、阪急杯は距離が1400mなので、唯一1200mの別定戦であることがこのレースの特徴となっている。ショウナンアンセム、ナックビーナス、アルビアーノ、ハクサンムーンなど、ここをステップにして高松宮記念で3着以内に好走した馬は少なくない。

1.大型馬が優勢

　過去10年、馬体重が479kg以下だった馬は[2-1-3-51]で複勝率10.5％と不振ぎみ。対して、馬体重500kg以上の馬は[4-7-7-34]で複勝率34.6％。大型馬が優勢の一戦。

2.同条件の実績

　過去10年で連対した延べ20頭中、15頭にはそれ以前に同条件のオープンか3勝クラス(1600万下)で連対した実績があった。中山芝1200mは巧拙が問われやすい特殊な条件で、ナックビーナス、ハクサンムーン、サクラゴスペル、ダッシャーゴーゴーなどリピーターの活躍も多い。

3.逃げ切りは難しい

　スピード優先のスプリント戦だが、直線に急坂が控える中山コースでは事情が異なる。過去10年間で逃げて連対したのは、GI級のスピードを持つモズスーパーフレアとハクサンムーンの2頭だけ。さすがに後方一気は決まりにくいが、追ってからの味は求められる。

　ダイメイフジは2018・19年の本レースで3着するなどコース実績は十分。近走はムラがあるが、昨年の函館スプリントSで2着、1月に同条件のカーバンクルSで2着と、まだやれるところは見せている。カーバンクルSと同じ田辺裕信騎手とのコンビに戻るのもプラスと見て、巻き返しを期待する。

　ラヴィングアンサーは昨年春雷Sを勝っていてコース替わりは問題ない。末脚一辺倒なので展開頼みだが好走の期待は十分。アウィルアウェイはスプリンターズSで3着だが馬場や展開がハマった面が大いにあったので、中山1200mが合っているわけではないと思う。とは言え距離短縮はプラスで巻き返しを期待できるだろう。

　アストラエンブレムは前走初の1200mで変わり身を見せた。展開が向いた面はあったが強い内容だったのは確かで、引き続き注目したい。以下、中山未知数も底を見せていないカレンモエ、前走巻き返したグルーヴィット、距離短縮プラスのアイラブテーラー。

【小波乱】カイザーミノルは勢い上々。レースがうまいカレンモエ。アストラエンブレムは追われてしっかりしている。

芝1200m戦。このレースも傾向としては同距離コース実績と平均値が利く。平均値も100超えが数頭いる。数値としては筆頭といってもいい☆アストラエンブレムだが、8歳の休み明けということでちょっと割引。初コースでも◎カレンモエ抜擢か。相手に○アルピニズムと▲ラヴィングアンサー。

休養明けになるが心身がともに充実してきた3カレンモエが主力。短距離向きのスピード馬で好位から抜け出せる。次位は2アルピニズムで連勝中と勢いがありチャンス。▲は13アウィルアウェイで他力本願だが侮れない。