【瑞々しい】
グローリーヴェイズは、6歳にしてキャリアはまだ[5406]。馬体は瑞々しく、今秋も飛躍が期待できる。2019年の春の天皇賞では
フィエールマンとクビ差の激闘を演じ、同年暮れの
香港ヴァーズは圧巻のパフォーマンスで世界の中距離G1シーンを驚かせた。5着に沈んだものの、
ジャパンCの骨身を削ったロングスパートも印象深い。
金鯱賞は重馬場に脚を取られ4着と踏み遅れたが、香港のクイーンエリザベスII世カップは2着に急追、力量と存在感を改めて示した。中山の外回り2200mは初めてになるが、長すぎもせず短くもなく、決め手を活かすにはベストに近い。マークすべき相手もだいたい頭に入っている。仕掛けどころ、追い出しにも狂いはないか。
対抗は4歳牝馬
ウインマリリン。
フローラSを1分58秒7の好記録で勝ち上り、
オークスは
デアリングタクトの0秒1差。金星奪取にあと一歩のところに迫った。3歳秋は体調が整わず不首尾に終わったが、
日経賞は
カレンブーケドール、
菊花賞・天皇賞二冠馬
ワールドプレミアを撃破。中山は器用にインを突け、坂上でもうひと伸びする芸当がある。
の天皇賞は今年は阪神3200m、レース構築とペース判断がきわめて難解。14番枠を引き終始外々を回され、勝負どころで内に潜り込めずスパートの機会を逸してしまったが、ゴール板通過時、もうひと伸びしようとする根性には唸った。放牧明けになるが休養期間中に右ひじの腫れを切開手術で取り去り、調教の動きも時計も春より一段前進。中山の走りは自在、2200mのGIIなら55キロでも勝負になる。
割って入れば
レイパパレ。
大阪杯は道悪、展開、狙いすました逃げが功を奏したとはいえ、一堂に会した現役馬たちを完封。
宝塚記念は一転、他馬のマークが集中。早めに圧をかけられ最後アゴが上がってしまったが、0秒5差なら巻き返しの許容範囲。まだ馬体は華奢。上積みも期待できる。牝馬の56キロは牡馬の58キロに相当するが、2200mをクリアできれば、女
サイレンススズカになれるかも。
一年振りの実戦になるが、
キングオブコージは4連勝で
目黒記念を制覇、別定のGII・
京都大賞典も伸び鋭く0秒3差に追い上げてきた。7月末から漸次時計を出しはじめ乗り込みは丹念。他馬と比べると稽古時計は地味だが、この馬なりにベストタイムをマーク。中山の急坂の走りは人馬ともに自信あり。
ランブリングアレーは不良馬場の中山牝馬Sを外強襲、
ヴィクトリアマイルは1分31秒7で2着急追、ワタシタチの想像を少し超える、この距離にも対応できる実力牝馬に進化しているのかもしれない。
ステイフーリッシュの粘り腰も連下に
リスペクト。