【
デアリングタクト再び?】
エリザベスタワーの勢い、赤丸印。父は欧州の競馬界を席巻中の快速
キングマン、母は独
オークス馬で、社台Fの次代を担う繁殖牝馬。祖母の姉妹は
ターフローズ、その息子は
ロサギガンティア(
スプリングS、
阪神C優勝)。なるほど、
ロサギガンティアに
シルエットのよく似た黒鹿毛、512キロの巨漢牝馬。大柄だが、スカッと見せる。新馬戦はスタートで他馬と接触、ほんとはちょっとやばかった。
ただ、
武豊Jは調教にも跨り性格など把握していたのだろう。1000m通過・62秒5のスローにも、じたばたと慌てることなく、長手綱で後方をぶらぶら。3・4コーナー、馬なりで外から追い上げ開始。11秒8-11秒2-11秒4(3Fは34秒4)というレースラップに対し、自身のソレは33秒6。舌越ししながら遊びゝ、あっという間の追い込み劇。体型・血統は異なるが、なんかデアリンタクトっぽいね。牝馬クラシック番付はどこに入れようか。小結くらいでもいいかも--なんてことを社台グループの会報誌でも書きましたが、3週にわたって坂路でビッシリ、馬体が張り芯もできつつある。
第一本線は
ヴェールクレール。前進気勢は今一つながら、前走は1000通過・56秒2-1200m通過・1分8秒2という超Hペースを経験。叩き合いにクビほど競り負けてしまったが、1分20秒7は翌日の古馬3勝クラス・
ファイナルSより0秒8速いHレベル決着だった。伸び脚をみると、1F延長OK、距離はマイルまでは守備範囲。
サトノルーチェも、魅力大きいディープの俊英。母は北米7勝(ダート7-10FのG1を3勝)。母の姉ビッグドラマは北米11勝(BCス
プリント)、兄弟6頭がブラックタイプという良血。418キロとこちらも細身だが、新馬戦の中京マイルを稍重で1分35秒5で快勝。11秒8-11秒5-11秒6(3Fは34秒9)というレースの上りに対し、自身のソレは34秒2。乾き始めとはいえ稍重でG前1F・推定11秒2前後の超優良ラップをマークした。
白菊賞はスローの上り勝負。
パワー不足、キャリアの浅さなど露呈してしまい、今回も体重がカギになるが、10キロ増なら桜路線が見えてくる。
ジェラルディーナは三冠牝馬
ジェンティルドンナの娘。身のこなしや肌艶に良血の香りがプンプン漂う。ただ、かなりのイレッポ。阪神JFはパドックでは
パニック寸前。逆にいえばあの状態でも7着にとどまったのか。落ち着いていれば、ひょっとして?。
マリアエレーナは、近二走中京マイルで最速の上りを連発。410キロ台と軽量、直線勝負に徹するほかないが、荒れ馬場や展開がズバリとハマる可能性もある。
サルファーコスモスの前走時計・1分34秒2は、将来の3勝クラスを展望。
ディヴァインラヴの前走のマイル通過タイムは1分33秒6だった。