【快記録誕生】
レシステンシアが復活の狼煙を上げる。阪神JFから何頭もの
桜花賞馬やGI牝馬が誕生したが、1分32秒7というレコードは桁が違い、
アーモンドアイや
グランアレグリアのバトンを受け継ぐGI牝馬になるかと思われた。しかし強ければ強いほど、速ければ速いほど、ラ
イバルたちもラップ構成や戦法を研究してくる。
チューリップ賞以降は格好の
ターゲットになってしまい、加えて
桜花賞は重馬場。
NHKマイルCは高い資質だけで2着は確保したものの、疲れもたまり476キロに馬体は細化。
マイルCSは骨折明け、馬体造りを見直し。手探り状態の中、500キロに身体を戻したものの、中身が伴わず8着に終わった。しかし予後は万事順調。先週・今週と二週にわたり、栗東坂路を11秒5で登板。似たような体重でも今度は筋肉の張りや脚の回転力がまったく違う。1400mの流れなら好位差しもとれる。高速決着は望むところ、人々があっと驚くような記録を叩き出す可能性も高い。
強敵は
インディチャンプ。4歳春の
安田記念は
アーモンドアイを封印、
マイルCSを力でもぎとった。5歳時は
グランアレグリアという、どうにも処理できない目の上のたんこぶが出現。ならばス
プリント路線に目標を選定、前回1400mの阪神Cを試したが、マイルと7Fでは微妙に流れが異なる。合図を送っても思った以上に進んでいかない。なんとか3着に押し込んだが、次走・
高松宮記念を走るのなら、この距離でまず次につながる勝ち負けの感触が欲しい。
割って入れば5歳牝馬
ダノンファンタジー。
チューリップ賞まで4連勝、世代を牽引するGI牝馬になるかに思えたが、本質はス
プリンターに近いマイラー。阪神C・1分19秒7という記録とレース内容で、進むべき舞台に確信がもてた。
惑星は
クリノガウディー。誰が操縦しても勝負どころで怪しい動きをするが、
高松宮記念は1着入線(4着降着)。仕掛けのタイミングひとつで連下争いには顔を出してくる。
ベストアクターは7Fのスペシャリスト。長期休養明けになるが、気合満々に一戦必勝に臨む。一瞬の脚を上手くいかせば
カツジも連下圏。