牝馬限定戦としては数少ないGIIで、1着賞金は5200万円。短距離志向が強い馬にとっては、
桜花賞よりもここが最大目標になるケースもある。そうしたス
プリンターに加え、
桜花賞の優先出走権獲得に意欲を燃やす馬も多数参戦し、毎年フルゲートの混戦になる。
1.前傾ラップ
フィリーズレビューは1200m?1400mを経験してきた馬が多数参戦するため、基本的に前半からペースが流れる。過去10年中9年で前傾ラップとなっており、平均前半3ハロンタイムが34秒3なのに対し、平均後半3ハロンタイムは35秒8。
2.末脚を使えるか
過去10年で、上がり3ハロン1位の末脚を使った馬が5勝。全体で見ても[5-2-2-2]で複勝率は81.8%に上る。阪神芝1400mは内回りだが前傾ラップになるため、前々で立ち回った馬が位置取りの利で粘り込むのは難しい。追って味のある馬が台頭する。
3.距離短縮組が優勢
過去10年、前走で1600mを走っていた馬は[7-6-6-52]で複勝率26.8%。複勝回収率は160%に上る。対して、前走1400mだった馬は[4-3-4-54]で複勝率16.9%、前走1200mだった馬は[0-0-0-33]。
オパールムーンは2走前に同条件の
ファンタジーSで
メイケイエールに迫る2着と好走した実績があり、条件替わりは問題ない。追い込み脚質なので展開に左右されるが、
フィリーズレビューは差しが決まる展開になりやすいレース。巻き返しを期待できるだろう。
ベッラノーヴァは血統的に外回り向きの可能性があるが、距離短縮は良さそう。また、前傾ラップも合うだろう。
ヤマニンルリュールは前走スローペースで流れが向かなかったか。同条件で前傾ラップだったデビュー戦を制しているように、条件替わりで巻き返しを期待できるだろう。
エルカスティージョはデビュー戦の内容が上々。血統からして、ペースが速くなるのには対応できるだろう。あとは経験の差がどう出るか。以下、前走は距離が長かった
シゲルピンクルビー、久々どうかも内回りは合いそうな
ブルーバード、実績からして内回り替わりプラスの
エイシンヒテン。