【9歳秋、J・GI遠からじ】
タガノエスプレッソは走るたび、味わい深い馬になっていく。平地はOP、速力が何よりの武器。昨年9月の
阪神JSはレコ勝ち、11月の
京都JSを逃げ切りV。道中どこかでハナに立たせてやれば、鼻息バフバフ、闘志を表に出ししのぎ切る。ただ、時折スタートでポカがある。昨年暮れの
中山大障害、そして本年4月の
中山GJは痛恨の出遅れ。4000mを超える長丁場とはいえ、追い上げに脚を使い、折り合いに気を遣うあまりスタミナも削ぐ。大一番はともに3・3着に終わったが、9歳ながら、GIジャンパーへの道は、まだこれから。7か月ぶりの実戦となるが、9月末から追い切り開始。一週前は平沢Jを背に障害コースで好時計をマーク。最終追い切りは坂路で強めで調整万全。3140mなら、多少強引に行ってもスタミナ負けは考えにくい。
マサハヤドリームも平地はOP、同世代の9歳。障害初勝利に5戦を要したが、
ペガサスJS3着、二走前はト
リッキーな福島コースを好タイムで快勝。
小倉SJも最後まで勝ち馬に食い下がった。阪神コースは[1010]、リフレッシュをはかり体調も高いレベルを維持できている。一角崩しがあれば
ホッコーメヴィウス。どちらかといえば左回り、置き障害を得意としているが、前走の
東京ハイジャンプ僅差の2着は鞍上ともども自信になった。
ケンホファヴァルトは大障害2着、グランドJ2着と、本命より実績は上。ただ、それなりにテッポウも効く馬だが、前走の休み明けは時計7本、今回は4本。暮れの大障害への叩き台的要素を感じる。順調さと阪神実績なら
マイネルオフィール。
ビッグスモーキーは前年の
京都JS4着。
ブラゾンダムールも上り調子。