【一直線】
ジャスパージャックのスピード数値が直線競馬でさらに際立つ。芝9Fで新馬勝ち、次の1勝は地方交流レースの浦和7Fダートと、森厩舎所属馬らしくキャリアは多彩。芝6F実績は[0213]、前走の福島TUF杯も0秒1差の2着に粘り込んだが、自己ベストといえるレースは昨年8月8日の直線競馬・
驀進特別――開催三週目に一週目のGIII・アイビスサマーダッシュとコンマ2秒差の54秒4で快走劇を演じた。猛暑の中、前走後二週のちには坂路入りし6本の時計を計測。最終調教は軽く気合いをつけただけで50秒0-36秒3-12秒1という好タイムになった。
第一目標は
ジャズエチュード。半年遅れの南半球生まれ。高い資質で中山・芝マイルを新馬勝ちし、夏の北海道シリーズで6Fを2勝したが、スピード値が高すぎ折り合い難が表に出始めてきた。ダート6Fを使い砂を被らせなだめる工夫も凝らしてみたが、落としどころは速力が最大限にいきる1000直。
駿風Sはリズムに任せ好位で進め首差2着の接戦を演じた。
まとめて負かせば
ファイアダンサー。福島の短い直線で、
さくらんぼ特別は直一気のごぼう抜き。1000直は前半3Fの速力も大事だが、後半3Fに上り33秒台の脚を使える追い込み型も適性が高い。
10月の秋の新潟開催だけに55秒4と時計は地味だが、
ショウナンバービーは2着に0秒5差をつける圧勝劇を演じた。台風接近、力を要する馬場になれば首位も見えてくる。
トミケンルーアは連闘勝負。まだ余力は残っているが、馬場が渋るとやっかい。芝の塊が撥ねる馬場になれば
ヒロノトウリョウの大駆けあり。