【上昇一途】
ジャックドールの動き軽快。3歳春は
プリンシパルS5着で、クラシックは断念。秋は自己条件から再出発、500キロ台に馬体を増量、中京を2連勝。続く東京の
ウェルカムSは、残り4Fから11秒台にピッチを上げ、メンバー中最速タイの上がりをマーク、1分58秒4という好タイムで逃げ切りV。オープン昇級を睨み、中間の追い切り本数は5本。直前追い切りは主戦の藤岡佑Jが跨りCW・83秒0-66秒3-36秒0、ラスト1Fは10秒9という破格の伸び脚を披露。強力な同型も見当たらず、マイペースの逃げに持ち込めばコーナーのタイトなDコースも加点材料になる。
逆転があれば
アドマイヤハダル。父は
ロードカナロア、母の姉は
スイープトウショウ。配合はマイラーながら、体型は四肢も背中も長い中距離系。才能の在処と将来性は1分59秒5という快記録で後続を0秒5差に封じ込めた
若葉Sに凝縮。ラスト4F・11秒8-11秒6-11秒1-11秒3(3Fは34秒0)というレースラップに対し、自身の上がりは33秒7。阪神の急坂をゴール板が近づくにつれグングンと加速して行った。ただ、腰が細く疲れがたまりやすい。
皐月賞は坂上伸びを欠き4着止まり、ダービーは最下位。復帰戦の
ディセンバーSは、若干馬体に余裕があり身体を動かし切れなかったが、1月6日から時計を出しはじめ、坂路・CWを併用し馬体造りの精度を大幅に上げてきた。
グラティアスはGIマイラー・
レシステンシアの半弟。父が
ダイワメジャーから
ハーツクライにかわり、2000mの
京成杯を快勝。3歳時は腰が固まらず、クラシックは空振りに終わったが、中間馬体造りを見直し。坂路で息を作り南DWで長め6F追いにスイッチ。腰をケアしながら前年とは違う身体造りができた。
シュヴァリエローズは、寿Sで課題だった10Fの距離を楽に克服。まだ上積みも期待できる。
ディープモンスターは
菊花賞5着。距離適性や戦法など模索中だが、OP特別なら力量は五分以上。
ラインベックは3冠牝馬
アパパネの息子。
ディセンバーSは小回り中山、走法が窮屈になってしまったが、東京10Fは伸び伸び走る。