【バトンリレー】
レクセランスが重賞軌道に乗ってきた。新馬・
福寿草特別・
すみれSと3連勝を決めたが、いずれも5-13頭立ての少頭数。直線だけのヨーイドンだった。
皐月賞およびダービーは馬込みと多頭数を捌き切れず二桁着順。
菊花賞では馬を作れず16着に埋没。4歳後半一からもう一度競馬を教え込んだが、我慢のカイあって、重馬場の
ケフェウスSでは最速の上がりを計測、続く
アルゼンチン共和国杯は0秒5差の4着。前走の
万葉Sはゴール寸前まで先頭を死守、マラソンレースの走りをマスターした。C.デムーロJから受け取ったバトンを、横山武がGIII勝ちへとつなげる。
逆転があれば
テーオーロイヤル。
青葉賞を0秒1差の4着に急追した好素材。自己条件の1勝クラスは楽勝、2勝クラスは力の違いを見せつける逃げ切り、尼崎Sは本来の中位差しに戻し最速の上がりで3連勝。3000mを超える距離は初めてだが操縦は自在。折り合いに注意して一週目スタンドを通過すれば勝ち負け必至。
ヴェローチェオロも、480キロ台にビルドアップを果たし、
グレイトフルSは見下ろしの完勝だった。中間の稽古時計も目を引く。父は
ゴールドシップ、長丁場、パワー馬場は望むところ。このメンバーに入れば、
菊花賞6着もストロングポイントになる。
ツボにはまれば
アンティシペイトの一発。中京3000mに4着歴があり、先手か追い込みか。脚さえたまれば大駆け十分。格上挑戦になるが、
カレンルシェルブルは
セントライト記念4着、潜在的OP馬。前走は直線内外からぶつけられる肉弾戦、スムーズなら結果は違っていた。
メロディーレーンは
菊花賞5着、二走前の
古都Sを快勝。GI・
有馬記念は15着に終わったが、52キロ、3400mのGIIIなら立ち位置と競馬の風景が大きく変わる。