【体力自慢】
シャーマンズケイブは、近い将来・中長距離OPシーンを支える好素質。半兄
メイソンジュニア(父
Mayson)はニュージーランドT2着、全姉
アメリカンウェイクは1勝。2歳8月の函館・2000mの新馬戦は小手調べの5着。鼻出血を発症し、前走は7か月の実戦となったが、南Wでハードメニューを課しながら18キロ増の524キロにビルドアップ。前半1000mを59秒3で飛ばす逃げ馬が出現、身体の上下動を抑えつつポジションは縦長の後方、3コーナー過ぎ大外を進出。Hペースのため上り3Fのレースラップは12秒3-12秒1-12秒4(36秒8)を要したが、自身の上りは35秒6。坂下一気に前をのみこんだ。最後は手綱を抑えながらゴールイン。走破時計以上に余力があり、体力勝負の東京2300m替わりも大歓迎。
第一本線は
ジャスティンカツミ。新馬戦は1000m通過は60秒7のミドル。道中12秒5以下のタフな平均ペースで進み、上り3Fは11秒7-11秒3-12秒5。スタミナも問われるタフな流れを、かなりのプレッシャーを受けつつ1分48秒7で跳ね返した。
ただ距離は未知数、割って入れば
キャルレイ。終い一手と不器用だが、東京2400mのゆりかもめ賞の上りは33秒7、
アザレア賞もレースの大勢が決した後とはいえ33秒6は最速だった。
まだ幼さが目立ち、距離適性のほどが判別しにくいが、
ゼッフィーロの動向にも注目。母は欧州2勝。G3・2着4回、仏1000ギニー3着。パドックはチャカチャカ、少し神経質なところがある。新馬戦も前走も勝負どころの手応えが少しシブいが、直線中ほどエンジンがかかり漸次加速しながら2着に追い上げた。
東京の高速馬場がカギになるが、
キントリヒは質実剛健マラソンランナー。
フリューゲルホルンも連下には。