【Vロードが鮮明に】
メイケイエールは10戦5勝。
1200-1600mで4つの重賞を勝ち、3歳クラシック戦線でも中身の濃い競馬をいくつか重ねてきた。ただ折り合いに弱点があり、勝ちか負けるか極端。二走前の
シルクロードSから頭を上げないようにする馬具を装着し、懸案の引っ掛かり癖解消にようやくこぎつけた。ただ大目標のGI・
高松宮記念はインコース絶対有利の馬場、しかし枠は17番枠。狙ったポジションに進めることができず外を振り回されるロスに泣いた。ただトップとは0秒1差、ゴール前の脚色は断然優勢だった。GI激走後になるが、身体に丸みがあり士気も衰えてはいない。戦績通り距離1400mも十分守備範囲、日本が誇る白毛一族は重馬場を苦にしない仔が多い。
対抗は
シャインガーネット、馬場が極端に悪化すれば単勝も一考の余地あり。少し記録は古いが、二年前の中京1400m・重馬場の
ファルコンSで一気差しを決めた。東京の7FのオーロC3着、中京の
シルクロードS2着が示す通り典型的な
サウスポー。馬場が渋れば渋るほど、その末脚は威力を増す。
道悪が濃厚だけに印は三番手としたが、
スカイグルーヴも重賞到達にあとわずか。2000mに勝ち星や重賞連対歴もあるが、徐々に距離を短縮し7Fに居場所を発見。前走の
京都牝馬Sは1分19秒8で2着に追い上げ、東京コースにも1分19秒9という記録がある。
タイムトゥヘヴンは
桜花賞馬の息子、ダービー卿CTで適距離と戦法を確認。前走の馬場は
パワー馬場、この距離でも底力が問われる勝負になれば上位に食い込んでくる。
ラウダシオンは前年の勝者、
NHKマイルC優勝馬。海外遠征の前二戦は度外視、連下には押さえておきたい。NHKマイル3着歴のある
ギルデッドミラーも、馬群で我慢が効き脚がたまれば一発が期待できる。