【弾ける】
メインクーンが躍動。半兄
フォルコメンは現役4勝(ダービー卿CT2着)。
ハーツクライ産駒の本馬は、430キロの栗毛牝馬。新馬戦は稍重、14番枠。1000m通過は63秒0の緩ペース、終い三番手あたりの外目をぬかるんでいないところをソロソロと追走。直線入り口は大外、追い上げにかなり脚を使ったが、直線に入ると一段フォームに切れが増し、坂下から急加速。ペースや馬場もあり時計は1分38秒6止まりだったが、12秒2-11秒9-11秒5(35秒6)というレースラップに対し、自身のソレは34秒5。上り2F・推定11秒5-11秒0という出色の瞬発力を繰り出した。馬体の摩耗もなく状態はさらにアップ、東京マイルを理にかなった時計とラップで走れば、昨年の
ナミュールに続き
桜花賞も見えてくる。対抗は
ウヴァロヴァイト。
母エイグレットは芝6Fで3勝をあげたス
プリンター。半兄
ミトラは競走晩年になり急に力をつけ、
金鯱賞、
福島記念をブッコ抜き。
サトノクラウン産駒の本馬は、札幌の芝1800デビュー、結果は2着。一瞬いい脚は使ったが、中距離だと間延びした感じになる。ならば二戦目はマイルに距離を短縮、前走は1000mは59秒7のミドルで展開。密集馬群の中で我慢、直線2F標識あたりで進路を見つけグイとひと伸び。稍重条件下、時計は1分34秒9。総合力の高さを物語る一戦だった。
ビヨンドザヴァレーもごく僅差。半兄は
青葉賞馬
ヴァンキッシュラン、父が
イスラボニータとなりマイラー体型に変身。新馬戦は大外18番枠からポンと好スタートを決め、出たなりで二番手。
セオリー通り残り2F標識手前までは馬なり。右ムチを2-3発入れ加速態勢に入ると、上り3F・推定11秒2-11秒2秒-11秒3(33秒7)でパンチアウト。フォームと
ギアチェンジを整備すれば1分33秒台の争いにも十分参戦できる。
コンクシェルは
パワー型の
キズナ産駒、今回は距離短縮がカギになるが、小倉戦の新馬タイムは牝馬クラシックを展望できるHレベル決着だった。