【器の違いで】
ウィズグレイスが絶対スピードの違いでマイルも突っ走る。母は
エイコーンSなどG1・3勝、合計で重賞4勝。GI・2-3着4回という、社台Fの次代を担う良母。二走前の東京2000mの走破タイムは仰天の1分58秒5、その一戦で一気に
オークスが見えたほど。しかし鮮烈なスピードを、他陣営も目にした。前走の
セントポーリア賞は当然マークが集中、1000m通過・58秒3というHピッチで肉を切らせて骨を断ちに出たが、1分46秒2で走って2着なら、勝ち馬を褒めるしかない。ちなみに前走の1600m通過タイムは1分33秒5。まだ腰回りが細く、単騎逃げにこしたことはないが、マイルなら折り合いは楽。スパリと好位差しに転じる可能性は高い。
次位は
ビジュノワールの瞬発力。
フェアリーSは久々でマイナス体重、しかもGIII。内に押し込められリズムをつかめず3着に踏み遅れたが、中間南Wで6F追いを二本消化。まだ未完成ながら、小さな上積みがいくつもある。
リヴォリは
フェアリーSと同じ1月の中山開催・稍重条件下、新馬戦を1分35秒7で圧勝。兄
ヒシイグアス(
父ハーツクライ)は
中山金杯など現役6勝。フォームなど矯正し、着実にグリップ力が増している。
アンクロワは中山マイル1・3着、
ひいらぎ賞の時計と内容ならここなら好勝負。
ラズベリームースは前走東京マイルを1分33秒9で快勝。馬体が回復すれば、
フィールシンパシーも
フェアリーS4着から着順アップが狙える。