【上位拮抗】ファルコニアは惜敗続くも安定したレースぶり魅力。ひと息入れ調整も気配上々で待望の重賞初Vを期待。ダーリントンホールも脚力上位で乗り込み入念で力強い動きも目立ち勝機も十分。インテンスライトも充実しており条件もベストで争覇圏。ベレヌスはマイペースで運べれば2キロ増でも。シャーレイポピーは52キロなら侮れず、タガノディアマンテやミスニューヨークなどにも注意が必要。

【余分な動きがない】中山マイルなら、ミスニューヨークが折り合ってズバリ。中山牝馬S3着や前走の中京記念4着など、9FのGIIIでもそれなりの結果を残しているが、中距離の流れは前進気勢が表に出やすく、残り1Fで脚色や姿勢が緩慢になる。しかし中山は5戦3勝。マイルGIII・ターコイズSは、稍重というタフな条件下、前半1000mは56秒8というHペースにも後方で悠々。レースの上りを1秒4上回る、他馬とは一線を画す末脚で外一気を決めた。今季はまだ3戦しかしておらず、夏番組とすれば叩き二戦目。54キロのハンデも加速には手ごろ。

　第一本線はファルコニア。9Fで4勝を挙げているが、前回の中京記念3着が示すように、こちらもラスト1Fがデリケート。マイル戦は洛陽S3着、六甲S2着、GII・マイラーズCも56キロの斤量で0秒1差の3着に食い込んでいる。阪神の坂コースに良績があり、中山マイルもきっと苦にはならない。

　割って入ればダーリントンホール。3歳春1800mの共同通信杯を勝ち、ダービーに参戦。パワー型の中距離馬というイメージを抱いていたが、4歳秋の富士Sからマイル路線へ転向。GIマイルCSのゴール前の脚色は、勝ち馬に次いで印象深かった。洛陽Sを1分31秒9・上り33秒8で2着。ダービー卿CTは、坂下で一瞬置かれる不器用さを見せたが、ゴール前再び0秒2差に脚を伸ばしてきた。中京記念の覇者ベレヌスは、斤量は57キロに増量。マークも厳しくなるが、今回も腹を括って覚悟の逃げに徹するのみ。シュリは関屋記念では耳袋を装着、雑念のない逃げが打てた。GIIIならマイルでも、クリノプレミアムも差のない競馬に持ち込める。大穴はルフトシュトローム。

　土曜の競馬は古馬の芝レースが少なかったのでまだ判断つかないが、基本的に京成杯AHは高速決着で想定しておいたほうがいい。ここは単純に持ちタイムの額面が速い◎ダーリントンホール軸で。前売り1番人気だがこれだけ割れていれば配当はそれなりにつく。

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【上位拮抗】6ミスニューヨークは前走が展開不向きで、過小評価は禁物とみて改めて差し脚発揮に期待。4シャーレイポピーは詰めひと息でも相手なりに動けそうで、再度の軽量も含めて期待ができる。3インテンスライトは休み明けでも中山コースでの実績を評価して単穴に。8ダーリントンホールは好位差しの安定感を評価して連下の筆頭にマークする。11ファルコニアは大崩れが少ない成績で、ここでも立ち回りひとつで上位まで。2コムストックロードは距離延長がカギだが、2度目の右回りコースでの前進に注意。

※9/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝1600mで行われるハンデのGIII戦。このコースはおにぎり形をしている特殊なコースで、トリッキーなコースだけに器用さが求められるコースです。スタートしてすぐにコーナーに差し掛かるために外に振られやすい外枠はロスになりやすいので注意です。脚の使いどころが難しいですから長い脚の使える子を中心に馬券検討したいと思います。本命視しているのは、ダーリントンホールです。この舞台での好走がある子で、好位から安定した走りができている点が好印象。相手関係から期待します。

※9/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　シャーレイポピーはここ2戦、ともに7着だが、前々走・米子Sは道中で落鉄。前走・中京記念は残り100mで止まった。やはりベストはマイル。昨年の紫苑Sが4着。中山開幕週の馬場との相性もいい。ファルコニアは安定感があって崩れない。勝ち切れないまでも健闘はできそう。ベレヌスの中京記念勝ちはスローとはいえ、一皮むけた印象。ここも楽しみはある。クリノプレミアムはベストは1800だが、上位争い可能。

※9/4時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　高齢馬は不振。「馬齢が6歳以上の馬」は2018年以降[0-0-1-21]ですから、上位に食い込む可能性が低いと見るべきでしょう。

　また「前走の着順が5着以下、かつ“前年以降、かつ中山、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-24]。基本的に前走好走馬が強いレースと言えます。

　なお「性が牝の馬」は2018年以降[2-4-0-12]なので、相応に高く評価したいところ。一方、性が牡・センだったにもかかわらず3着以内となった6頭のうち5頭は、調教師の所属が栗東、かつ前走のコースが新潟以外でした。

　ファルコニア・ベレヌスあたりも有力だと思いますが、より積極的に狙ってみたいのはミスニューヨーク。牝馬である点を含め、特に不安要素が見当たりません。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　秋競馬の開幕を告げるマイル重賞として長い歴史を持ち、今年で67回を数える。野芝のみを使用した馬場の開幕週に行われるため、速い勝ち時計で決着しやすい。

1.スピードタイプの台頭

　路盤が改修された15年以降の数年は中距離タイプの台頭が多かったが、近年に関してはトロワゼトワル、ジャンダルム、ボンセルヴィーソ、コントラチェックなど当時マイル以下を主戦場としていたスピードタイプの活躍が目立っている。

2.先行力があるか

　19・20年は3着以内に好走した延べ6頭いずれもが4角3番手以内だった。また昨年に関しても、逃げたコントラチェックが12番人気で2着に激走した。路盤改修後の数年は差しが決まることの方が多かったが、近年は傾向が変わり逃げ先行馬の台頭が目立つ。

3.前走着順に注目

　新潟開催だった14年を除く過去9回で、前走1・2着だった馬が7勝。複勝率に関しても、前走1着は27.8％、前走2着は35.7％に上る。また、前走3着馬も勝ち馬こそいないが、複勝率は38.5％ある。対して、前走4・5着の馬は複勝率10.5％、前走6から9着の馬は複勝率15.6％、前走10着以下の馬は複勝率11.6％。ハンデ戦にしては前走好走組の存在感が大きい。

　シュリは前走の関屋記念で逃げの手に出て2着激走。ここ1年ほど低迷していたが、ようやく再起の兆しを見せた。坂は苦にしないこと、右回りの実績があることから初の中山もこなせると見る。引き続き津村明秀騎手が手綱を取るのもプラスで、連続好走に期待。

　インテンスライトは中山巧者であり、先行力もある。重賞に入れば一枚落ちる印象だが、立ち回りと相性の良さで善戦は可能だろう。ファルコニアは安定感、実力ともにここに入れば上位だが、中山は合わないため勝ち切りまではどうか。

　ダーリントンホールは時計勝負にも対応は可能だが、どちらかというとパワー型なので高速馬場だとキレ味で一枚落ちる。休み明けも割引材料。以下、前走はスムーズさを欠いたミスニューヨーク、先行さえできれば変わり身は十分あるルークズネスト、スピード勝負どうかも中京記念を逃げ切ったベレヌス。

【小波乱】タガノディアマンテは折り合って抜け出す。じっくり構えてミスニューヨークが追撃。堅実なファルコニアが続く。

GIII京成杯AH。芝1600m戦。斤量の上下差は6キロ。平均値トップ◎ダーリントンホールをシンプルに評価する。2走前に同距離コース109出し、前走値も出走馬中トップ。指数からはこれという感じはする。相手に同距離コース115○ミスニューヨーク。関屋記念98▲シュリ。トップハンデがどうかも☆ベレヌスの一発もある。

中山マイルで重賞勝ちしたように適性は高い6ミスニューヨークが有力。終い勝負にかけるが差し切りは可能。次位は11ファルコニアでマイルは歓迎で自在な脚は魅力。▲は8ダーリントンホールで潜在能力は高く差はない。