【伏兵注意】アイアンバローズは昨年の2着馬で長距離適性証明済み。調整順調で動き力強くスムーズなら勝ち負け。シルヴァーソニックは天皇賞でアクシデントも一時は目黒記念を目指したほど。乗り込み入念で動き良好で力を発揮。ディアスティマは長休明けを叩かれた効果十分。ユーキャンスマイルも地力上位で好勝負も。ディバインフォースも見直し必要で、カウディーリョやプリュムドールなども侮れない。

【スイッチオン】ディアスティマのスタミナは無尽蔵。2020年の中山グッドラックハンデを、後続に1秒2差の大差をつける圧勝。同日の有馬記念と0秒7差の好タイムで駈けた好素材。続く松籟Sを3分14秒9で逃げ切り勝ちを決め、天皇賞はタフなミドルペースのリードホース役を演じ、残り1F標識手前まで見せ場を作った。京都大賞典は一年2カ月の休養明け、先行して0秒8差なら試運転とすれば上々。肌艶は一変、フォームに力感と闘志が戻り、息の入りも格段によくなった。

　対抗のシルヴァーソニックも長丁場ではまだ底を見せていない。春の天皇賞はスタートしてすぐ落馬という不運にみまわれたが、3000mを超える距離は[0041]。前年のステイヤーズSは3着、万葉S3着、阪神大賞典3着と崩れなし。

　単穴はユーキャンスマイル。結果こそ出せなかったがJCや天皇賞、そして有馬記念など、いくつものGIシーンでファイトしてきた兵。GIIIの新潟記念2着はフロックではなく、前走のアルゼンチン共和国杯は直線の不利がすべて。3400mのダイヤモンドS、3000mの阪神大賞典勝ちがあり、56キロも加点材料。7歳にして坂路の追い切りタイムは自己ベスト。

　惑星はマーカンドJ騎乗のベスビアナイト。中山2500mの2分31秒9という持ちタイムは、有馬記念と肩を並べる快記録。松籟Sで3200mをクリア、エンジン全開までに多少時間を要するが、追えば追うだけ伸びる。

　決め手勝負の展開になれば昨年の覇者ディバインフォース。同2着アイアンバローズの粘り腰注。

　長距離戦は騎手を重視して買いたいが、昭和でいう岡部幸雄・柴田政人のような存在は最近いないし、平成の長距離名手横山典弘騎手はいまも現役だが今回は残念ながら不在。ここはヤマを張るしかないので、北村友一騎手の◎ディアスティマから入りたい。

　北村友一騎手は通算でも芝3000m以上の距離に8回しか騎乗していないのだが、この馬で松籟Sをレコード勝ちしたほか、天皇賞春でパフォーマプロミスの8番人気3着とスティッフェリオの11番人気2着がある。

　今回は1番枠を引いた一方、過去5走で逃げる競馬をしているのは他にアイアンバローズだけでそれも5走前(昨年のステイヤーズS)。アイアンバローズも昨年の再現は狙いたいだろうが、13番枠ではハナを主張するのも大変だろう。◎が枠なりに逃げてそのまま逃げ切ることを期待し1着固定で。

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【伏兵注意】13アイアンバローズは今回の条件なら好位付けの形が取れそうで、昨年の2着以上が狙えそう。しぶとく差を詰めてきそうな3マンオブスピリットを対抗に抜擢する。1ディアスティマは長休明け2戦目で主導権を取れれば押し切り十分。9ディバインフォースは展開次第だが、昨年の差し切りの再現に警戒して押さえておく。7シルヴァーソニックは休み明けでも相手なりに動けそうで要マーク。堅実に差を詰めてくる10ベスビアナイトも押さえたい。

※11/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝3600mで行われる国内最長の重賞。舞台となるのは直線の急坂手前からスタートし内回りコースを2周するコース。スタミナだけでなく、トリッキーなコースをこなす器用さが求められます。

　本命視しているのは、アイアンバローズです。昨年のステイヤーズSで積極的な競馬から惜しくも2着。距離は問題なく開幕週馬場を生かせる脚質ですから楽しみです。近走は自分の競馬ができていませんが、良さが生きる条件のここは見直しです。

※11/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　シルヴァーソニックは天皇賞・春は残念ながらスタートで競走中止となったが、阪神大賞典でディープボンドから0秒4差3着があるようにステイヤーとしての資質は相当に高い。不運だった春を糧にここで復活。

　昨年の優勝馬ディバインフォースが連覇に挑む。今年は勝ち星がないが中山コースとの相性は非常にいい。アイアンバローズの京都大賞典6着はやはり太かった。まだまだ見限るわけにはいかない。プリュムドールもスタミナ豊富。

※11/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　基本的には若い馬が優勢。「馬齢が6歳以上、かつステイヤーズSにおいて3着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-16]と上位に食い込めていません。

　また「“JRA、かつ平地、かつ2600m超のレース”において上がり3ハロンタイムが4位以内となった経験がない、かつ前走の着順が7着以下だった馬」は2018年以降[0-0-0-22]。距離適性の高い差し馬や、前走好走馬を高く評価するべきでしょう。

　なお「馬番が1から10番、かつ“同年、かつJRA、かつ3000m未満、かつGI・GIIのレース”において7着以内となった経験がない馬」も2018年以降[0-0-1-26]と不振。今年のメンバー構成なら、アイアンバローズ・ディアスティマ・ディバインフォースあたりや外寄りの枠に入った馬を重視したいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAの平地競走としては最長距離の一戦で、活躍の場の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースとなる。万葉S、ダイヤモンドSなど長距離の上級クラスはハンデ戦が多い中で、別定戦であるということも一つの特徴。

1.先行馬有利

　過去10回の勝ち馬延べ10頭の内、8頭は4角5番手以内だった。3着以内で見ても、延べ30頭中22頭は4角5番手以内。開幕週でかつ基本的に中緩みのあるレースであるから、前から組み立てられる馬が有利になる。

2.後半で速い脚を使えるか

　12-16年のラスト5ハロンの平均タイムが60秒5なのに対し、17-21年では59秒5。勝ち馬の上がり3ハロンを見ても、近5回のうち3回で34秒台がマークされた。以前に比べレース後半でスピードが要求されるようになっており、スタミナだけでは太刀打ちできない。

3.前走距離に注目

　過去10回で、前走2500m以上だった馬が9勝。対して、前走2000か2400mだった馬は2着が8回。より長い距離を走ってきた馬が勝ち切る傾向にある。

　アイアンバローズは京都大賞典で秋初戦を迎え6着も、休み明けだったことを踏まえれば悲観する内容ではなかった。昨年のこのレースや今年の阪神大賞典で2着と長丁場に適性を見せており、叩き2走目、条件替わりで巻き返しは必至と見る。

　シルヴァーソニックは昨年の3着馬で、今年も順当に評価。ただ、アルゼンチン共和国杯除外で一頓挫あった点は不安材料。プリュムドールは昇級を苦にしないタイプで、中山も合いそう。展開一つだろう。

　ナムラカミカゼは長丁場が合うが、スピード勝負に不安を残す。ある程度スタミナ勝負になれば一発もある。以下、先行力魅力も距離が長いディアスティマ、前年の覇者ディバインフォース、距離に不安がないエドノフェリーチェ。

【小波乱】ユーキャンスマイルは持久力十分。素軽さが出てきたディバインフォース。アイアンバローズはレースがうまい。

GIIステイヤーズS。芝3600m戦。昨年の上位3頭が出走してきた。揃って消えるということは考えづらい。平均値トップは☆ディアスティマ。だが長休明け2戦目でどこまで戻っているかだろう。軸にするのは昨年2着の◎アイアンバローズ。昨年上位3頭の中では一番平均値高いことを評価する。相手に○ディバインフォースと▲シルヴァーソニックで。

久々を叩かれて復調気配の13アイアンバローズを推す。昨年の2着馬で額面通りならチャンス。次位は2ユーキャンスマイルで展開に注文はつくが能力は上位。▲は7シルヴァーソニックでスタミナは豊富で相性がいい舞台で巻き返しは濃厚。