【毛色は違えど】
ママコチャの毛色は鹿毛、同じ
クロフネを父に持つ一つ年上の
ソダシは白毛。成長過程も戦績も異なる道を歩んでいるが、6月の阪神7Fの1勝クラスを好時計で快勝し、続く
豊栄特別は、夏の新潟開催のマイル戦では最上位にランクされる1分31秒7という快記録でブッ
チギリをはたした。
まだ敏感さを残し、
納屋橋Sは折り合いを第一に考え、馬群の内で慎重に動かしたぶん、時計レベルは落ちてしまったが、上り3Fの推定ラップは11秒2-10秒8-11秒2(33秒2)。着差以上に楽な競馬で内一気という戦法もマスター。ト
リッキーな中山マイル仕様の機動力も備わった。中間の調教過程とタイムも目に見えて向上。ハンデは53キロ、GIIIでも好勝負。
対抗は
フラーズダルム。
新潟2歳Sを3着に好走したが、体調や気性に波があり足踏みもした。しかし前走の
元町Sは11秒4-10秒9-11秒5(3Fは33秒8)というレースラップに対し、自身のソレは33秒1。見違えるような瞬発力で鮮やかな直一気、1分32秒3というタイムも良質だ。関東遠征を慮り直前は意識的にセーブしたが、一週前のCWの出色の調教タイムからも目下の充実振りが読み取れる。
単穴は
サブライムアンセムの決め手。追い切りメニューは常に3F重点、気を許すと一気に持っていかれる激しい気性の牝馬だが、今春の
フィリーズレビューを1分19秒9のレースレコードで駈けた切れ者。
桜花賞は馬場や展開に泣き直線接触するアク
シデントを被ったが、一旦伸び掛かる素振りを見せ差は0秒2。
前回の
スワンSは休み明け、出遅れも重なり大味な競馬になってしまったが、中間岩田望Jが調教に三度跨り感触と脚の使いどころを入念に確認。
ターコイズSは、気性や展開に注文のつく難しいタイプの馬が、馬群をこじ開けたり大外一気を決め、穴を出すシーンを何度も見てきた。
前年の勝者
ミスニューヨークは、中山マイルのハンデ戦の申し子。デキはいいが、今年は2キロ増の55キロがカギになる。
スカイグルーヴは
スワンSは456キロに馬体減。細く元気がなく思わぬ大敗を喫したが、短期放牧を挟み南Wで長め6F追いを二本消化。覇気が戻り、関東の競馬なら1Fが長いマイルでも小差に持ち込める。
アナザーリリックは
アネモネS楽勝歴のある中山マイル巧者。年末の少し上りがかかる芝になれば、マーカンドJのアクションに応えゴール前急追。