【上がり33秒0】意識改革さえ適えば
フォラブリューテ。昨年夏の新潟の2歳戦は、8-9Fの距離で良質な時計とラップを刻んだ馬がゴロゴロ出現。中でも父に
エピファネイア、
ブルーメンブラットというGIマイラーを母に持つ本馬の新馬戦は、最上位にランクしてもいいくらい。前半1000mは61秒3のスロー、典型的な上がり勝負ながら、11秒2-11秒1-11秒4(3Fは33秒7)というレースの上がりを、33秒0で外一気。推定ではあるが、どう考えても最後の2Fは10秒台の加速ラップを重ねた。
アルテミスSは輸送もあり、観客もスタンド前に集結していたためか、パドック、返し馬でも妙に
テンションが高い。発馬でブツけられ、鞍上との動きがチグハグ。いかにも消化不良、もどかしさの残る5着に終わったが、
桜花賞のためには是が非でもここで1勝が欲しい。あえて調教は軽めだが、中京の輸送をクリアできれば仁川まで距離もあと少し。
第一本線は
ウィリン。
マンハッタンカフェ産駒の母は、芝7-8Fで2勝。父は
パワー型の
スクリーンヒーローという配合ながら、418キロのコンパクトな短距離系牝馬。千葉サラブレッドセール出身だけに完成度は高く、新馬戦は出遅れにも委細構わず、手綱をしゃくり一気にトップスピードへ。2Fめに10秒9という確からしいラップを踏み、前半3Fは34秒3。後半の3Fは11秒7-11秒2-11秒9(34秒8)、最後は手綱を緩める余裕があった。後続には7馬身の独走、1分9秒1という持ち時計は、6-7FのOP特別奪取の目安になる。
三番手は
ダークペイジ、7Fに戻し反転攻勢。父
ダークエンジェルは欧州シーンでもマイル以下のスピード競馬でこそ。距離適性がわかりやすい種牡馬です。
グランデレジーナは
白菊賞4着、堅実な先行力が武器。
ナムラリコリスは55キロ、1400mをどうクリアするか。
スカイトレイルの前走内容も上々。