【ググっと伸びてくる】
ルージュラテールは、6月の阪神・芝マイルの新馬戦は
ダノンスコーピオン(後に萩S勝ち、
朝日杯FS3着)と同タイム2着。二戦目の新潟マイルを1分34秒3の好タイムで初勝利をあげた。続くアイビーSは、東京へ輸送して+8キロ。少し太い、加えて1800mは折り合いに難渋。残り1Fでアゴが上がり6着に失速したが、マイルにかわれば戦法もガラリ一変。阪神マイルの
白菊賞は前半1000m通過・60秒4のスロー、後方馬群で我慢。ギリギリまで追い出しを待ち、11秒6-10秒9-11秒9(3Fは34秒4)というレースラップを33秒7で外強襲に成功。
2歳11月時点で1分34秒8という走破タイムもほめていい。26日の追い切りはCWで7F追いを敢行。長めからハードに追っても、上がり36秒7-11秒4を馬なり。「やはり持っているエンジンがかなりのもの」というコメントが、競馬ブックに掲載されていましたね。
逆転があれば
シゲルイワイザケ。母は芝1200-1400mで4勝。現4歳の全姉
コーディアルは[2221]、土曜日の小倉メイン
玄海特別に出走、将来はオープンに近い出世が見込めるポテンシャルの持ち主。妹は484キロの青鹿毛。小倉1800mの新馬戦はスタートして3F以降、すべて12秒0-12秒4というタフなラップで推移。1000m通過は60秒8のミドル、直線入り口では先頭に並びかけ、上がり3F・推定12秒3-12秒0-12秒3(36秒6)で、後続を1と4分の1馬身差に完封。際立った11秒前半のラップはないけれど、終わって見れば1分49秒6という好タイム勝ちをおさめた。
父は
エピファネイア、中距離系の牝馬だろうが、
サフラン賞は上がり33秒8で小差3着、GIII
アルテミスSは1分34秒1。0秒1差の3着に食い込み、
桜花賞を想定したマイル短縮にも成功。一息入れたが、一週毎に動きは良化。ハミなど工夫し、モタれ癖を矯正しつつある。
単穴は
トルナヴァの速力。サイアーラインはシャマーダル→ジャイアンツ
コーズウェイ→ストームキャット。父ロペデヴェガは仏9戦4勝(仏2000ギニー、仏ダービー)。産駒にはBCジュヴェ
ナイルターフ馬もいる。やや硬質ながら、血液循環のいい赤茶けた栗毛。気性は素直、阪神1800mの新馬戦は1分47秒8で走って2着。勝ち馬はダービー候補にも名前が上がる
リアド、デビュー戦は相手が悪かった。二戦目は取りこぼしのないように先手必勝。1000m通過は60秒7のスローに持ち込み、上がり3Fを11秒6-11秒4-12秒4でパンチアウト、お手本通りの逃げが打てた。ただ、ラスト1F・12秒4というラップを見ると9Fは気持ち長く感じる。マイル通過は1分35秒8、距離を短縮すれば、好位差しに転ずる可能性も十分考えられるし、陣営もきっと考えている(笑)。
アルーリングウェイは、こちらは1F延長に新味あり。1200mの新馬戦の前後半の3Fラップは34秒8-34秒7、1400mの万両賞も推定35秒5-34秒6と後半に比重が高く、1分21秒9という前走時計も秀逸だ。
勝ち上がりに3戦を要したが、
ママコチャは毛色こそ鹿毛だが
ソダシの妹。未勝利勝ちは1分20秒9、GIII・
ファンタジーSは直線ひと脚使い3着に押し上げてきた。
エリカフェリーチェは新馬戦が1分35秒9、二戦目は1分35秒4。松山Jが丁寧に馬を育てている。