【復活】3歳馬
マテンロウレオが、
アンドロメダSでイン強襲に成功、復活の狼煙をあげた。
ハーツクライ×
ブライアンズタイム配合の黒鹿毛、肌合いや骨格はやや硬質。2歳暮れ、
ホープフルSはキャリア二戦目。安全運転を心掛け慎重に動かしたぶん、0秒5差の6着に伸び負けたが、Hレベル決着を経験したことで競馬への理解力はアップ。
続く中京10Fの
きさらぎ賞は、1000m・60秒6というミドルペースを直線入り口では大外に進路を取り、11秒9-11秒8-12秒2(上り3Fは35秒9)というレースラップを自身35秒0で外強襲に成功。稍重条件下、時計は2分0秒5。良馬場で行われた前日の古馬1-2勝クラスより0秒5-2秒7も速く、クラシックロードへと羽ばたいたが、
ハーツクライ産駒特有の若さを残し、体調下降のまま
皐月賞・ダービーは二桁着順に終わった。
軽い骨折で半年の休養期間を挟んだが、
アンドロメダSはイライラ感もとれ四肢の動きも伸びやか。馬混みで脚をため、イン強襲という新しい戦法も手に入れた。ややローテはタイトだが、中間CWで長め6F追いを二本しっかり消化。肌艶の光沢もさらに増し、少し硬く見せた体も叩いてほぐれた。
まともなら相手は
プログノーシス。紐解けば3歳3月デビュー、経験馬相手の未勝利をアッサリ快勝。中一週というハードローテで
毎日杯に参戦。
シャフリヤールを相手に日本レコードタイという超Hレベル決着を、見せ場たっぷりに0秒3差の3着に食い込んだ大器。クラシック参戦はかなわなかったが、自己条件の中京マイル、阪神9-10Fで3勝を積み上げたが、二走前の京橋Sの1分58秒3というタイムは一週前のGI・
大阪杯とほぼ互角だった。ただ、まだ
トップギアへの入りにギコちなさを残し、
カシオペアSは1000m通過・60秒4のスローにも翻弄され追い込み届かずの2着に惜敗したが、流れに乗れば勝機も十分。
三番手は
トゥーフェイス。二走前の江の島Sは
M.デムーロJのリードも光ったが、後半1000mを11秒台の連続ラップでパンチアウト。マイル通過は1分34秒1-1800m通過は1分45秒5、そして1分57秒7という好タイムに仕上げ、10Fに思わぬ好適性を見出した。
オクトーバーSは約4か月ぶり、下腹に少し余裕あり。内に寄せられ進路が見つからず、跳びが大きいため加速に手間取ったが、56キロのハンデを含め、プラス材料がいくつもある。
キラーアビリティは
ホープフルSをレースレコードで仕留めた3歳馬。
皐月賞は内枠と馬場に泣き13着と苦杯をなめたが、レコード決着のダービーを6着に踏ん張り力量のほどは示した。
アルゼンチン共和国杯は久々に加え距離2500m。出遅れを喫し大味な組み立てになり坂上で止まったが、距離短縮は好材料。まだ本調子にあと一歩とはいえ、体調も一歩前進。
カントルは1年余の長期休養後、佐渡Sを1分58秒1で勝ち、
アルゼンチン共和国杯は0秒2差の4着。鞍上は世界の中距離G1をまたにかけた
ミシュリフの主戦を務めたイーガンJ、迫力ある追い出しは必見です。
アスクワイルドモアは中京2200mの
京都新聞杯を2分9秒5でレコ勝ち。叩き三戦、今回はブリンカーを着用。