【連覇を目指す】デゼルは前年の阪神牝馬Sを1分32秒0、上り32秒5で直強襲を遂行。母は仏1000ギニー、仏オークスをブッコ抜いた名牝。3歳春のスイートピーSは上り32秒5で東京9Fを駆け抜けた。体調に小さな波はあるものの、8-9Fなら堂々の重賞馬。前走の愛知杯はきわどい3着、レース内容も調教の動きも上昇気配が明らかだ。

　強敵はジェラルディーナ。秋華賞は賞金不足で除外、2000-2200m重賞を折り合いなど探りつつ使っているが、流れをとらえきれない中でもレースの上りはいつも最速に近い。近走は折り合い第一にあえて後方待機策をとっているが、元々前進気勢は高くマイルのほうがレース運びはスムーズになる。馬体を並べれば逆転も十分。

　アカイトリノムスメは、古馬混合のエリザベス女王杯は7着に体力負けしたが、GIIなら明らかに格上。マイルも根気よく伸びてくる。ただし56キロが微妙。アンドヴァラナウトもベストは9F、マイルにいくつか課題を残している。昨年の2着馬マジックキャッスルも近走低迷、もう一戦様子をみたい。無欲の直線勝負がハマればムジカが連下圏。

　マイル戦なのにマイラーが少なく、短距離馬、中距離馬、ダート馬と別カテゴリを得意とする馬がけっこういるという印象。ただ、こういうときは結局中距離色のある馬が強い。▲アカイトリノムスメは本音の目標がまだ先+ここは2キロ増なので、ここは昨年の1・2着馬から、ひねりのないリピーター馬券でいく。

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【上位拮抗】前走、先行有利の競馬の中、後続から上り最速の脚で追い込んできた9ジェラルディーナ。牝馬限定ならマイル戦でも。3デゼルは馬群の中でも競馬が出来る強み。12マジックキャッスルは、この時期体調が上がってくる。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神芝1600mで行われるヴィクトリアマイルの前哨戦のGII戦。舞台となる阪神芝1600mは、最後の直線が長いうえに急坂も待ち構えているので終いの脚が粘り強く使える子を中心に馬券検討します。本命は、マジックキャッスルです。昨年の2着馬。抜群の決め手を持っている子で、近2走は精彩を欠いているも、このメンバーなら実力は一枚上手。負担重量54キロも大きな魅力ですから楽しみです。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　マジックキャッスルに白羽の矢を立てた。ここ2戦、15、9着だが、前々走の府中牝馬Sは出来が悪そうな感じがあり、愛知杯は勝負どころから前がふさがりっぱなしで競馬になっていなかった。やや勝ちみに遅いタイプだが、昨年のこのレースは2着。人気との兼ね合いを考えても、おいしい狙い目となる。アカイトリノムスメのエリザベス女王杯はテンションが高く、道中で不利。見直し可能。間隔が空いたのもいい。デゼルは昨年の覇者。アンドヴァラナウトも見直せる。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　前走好走馬を重視したい一戦。「前走の着順が6着以内だった馬」は2017年以降[4-4-4-26]で、3着内率が31.6％に達しています。なお、前走の着順が7着以下だったにもかかわらず3着以内となった3頭は、いずれも前走の距離が1600m超、かつ前走の出走頭数が今回と同じ頭数か今回より多い頭数でした。

　さらに「出走数が18戦以上の馬」は2017年以降[0-0-1-20]、「前走との間隔が中5週以内の馬」は2017年以降[1-0-1-22]。キャリアが豊富過ぎる馬や臨戦過程に余裕のない馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　今年のメンバー構成なら、ジェラルディーナ・デゼルあたりを高く評価したいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　16年から1600mに変更されたヴィクトリアマイルの前哨戦。阪神芝1600mは牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件。桜花賞に対するチューリップ賞がそうであるように、好メンバーで行われる前哨戦として定着しつつある。

1.先行力が求められる

　昨年は差し馬が台頭したが、このレースは前哨戦らしいスローペースになることもしばしばで前が残ることも多い。過去6回で、4角3番手以内だった馬は[3-2-1-14]で複勝率30.0％なのに対し、4角7番手以下の馬は[2-4-1-39]で複勝率15.2％。

2.近年は巻き返しも多い

　以前は前走1着馬が強いという傾向があったが、近年は前走敗れた馬の激走もみられる。昨年は愛知杯13着のドナウデルタが8番人気3着、一昨年は前走有馬記念で15着だったスカーレットカラーが6番人気2着、前走京都牝馬Sで6着だったディメンシオンが11番人気3着。19年は前走中山牝馬Sで14着だったミッキーチャームが4番人気1着。

3.穴も人気もディープインパクト

　過去6回でディープインパクト産駒は[5-3-2-13]で複勝率43.5％。毎年連対馬を送り出している。18年に11番人気で2着だったレッドアヴァンセ、20年3着のディメンシオンなど人気薄の激走もある。

　アカイトリノムスメはエリザベス女王杯で7着に敗れたが、前半1000mが59秒0で流れるタフな流れの中を前々で立ち回り、結果的に展開が向かない面があった。今回はそれ以来の休み明けだが順調に乗り込まれており、いきなり巻き返しを期待できるだろう。

　デゼルは差し馬なので流れに左右される面もあるが、昨年の同レースを制しているように条件替わりはプラス。今年も期待できるだろう。

　マジックキャッスルはここ2走の敗戦が不可解だが、調教では活気が戻ってきているためもう一度期待したい。

　ジェラルディーナはチャレンジC、京都記念では馬場状態が合わない面もあった。大崩れはしておらず巻き返す余地は十分ある。以下、調教の動きからして良化著しいアンドヴァラナウト、単騎逃げが叶いそうなクリスティ。

【好位差し】桜花賞で馬券を獲るためにも、しっかり見ておきたい一戦。非常に先行指向が弱いメンバー構成で、ハッキリと前有利だ。本命は05アカイトリノムスメで、久々になるが仕上がり良好。この組み合わせならば、楽に好位が取れるはずだ。相手は、02アンドヴァラナウトと10クリスティの2頭を上位に。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】マジックキャッスルは追われて確か。立ち回りがうまいデゼル。ジェラルディーナは体力がアップ。

GII阪神牝馬S。芝1600m戦。先のヴィクトリアマイルへの前哨戦でもある一戦。それぞれ仕上がり具合も気になる。平均値トップの4歳○アカイトリノムスメにとっても仕切り直しの一戦だろう。だがここは数値としてはわりと僅差の混戦になっている。デキと適性勝負かもしれない。ならば昨年の勝馬◎デゼル軸抜擢。さらに昨年2着だった▲マジックキャッスルも評価。一発☆アンドヴァラナウトでいく。

出走態勢は整った3デゼルが有力。他力本願だがマイラーとしての資質は高くチャンス。次位は5アカイトリノムスメでGI馬の実績から巻き返したい。▲は2アンドヴァラナウトで叩いた効果は十分で実績ある阪神で期待できる。