【剛速球】
ダノントルネードの資質上位。新潟9Fの新馬戦は、スタート後の1Fめ、そして3から5Fめが13秒台、前半1000mは65秒9の超スローで展開。追い出し時期を見誤ることのないよう、ポジションはつかず離れずの二番手。残り4Fすぎからレースが動き出したが、直線2F標識手前まで追い出しを待つ余裕があり。
ヨーイドンの上り勝負とはいえ、3Fは推定10秒8-10秒3-11秒3(3Fは32秒4)。新潟9Fで10秒台2つは、
イクイノックスとはいかないまでも、やっぱけっこうすごい。坂コース、輸送という条件が加わるが、この頭数ならスローもしくは乱ペースになっても動ける。
本線は
エマヌエーレの機動力。
ハーツクライ産駒の
母エマノンは芝1600から2000mで4勝。母の兄は
バンドワゴン(
きさらぎ賞2着)、母の弟は
スワーヴリチャード(JC、
大阪杯)。
ロードカナロアを配した本馬は、丸味のあるムチっと張った484キロのマイラー。
デビュー戦の新潟マイルは逃げ粘って3着。上り3Fは32秒5というHラップを刻んだ。前走は大外15番。好スタートを決め前半1000m・59秒3のスローを、ゆったり大きく首を動かし馬なりで通過。定石通り残り2F標識まではもったまま。11秒7-11秒1-12秒5(3Fは35秒3)というレースラップを、自身34秒9でスパリと抜け出す完勝。
発表は良でも水分を含んでおり、上り1Fは特に通常より0秒5以上時計を要していたが、馬場差を加味すれば1分34秒6という走破タイムも上質。ただ、発汗がみられ輸送競馬に一抹の不安あり。
イレ込みがキツいようなら代わって
ショウナンアレクサが浮上。母は3勝(G3・1勝)。新潟マイルの新馬戦は上り33秒3を駆使、時計差なしの2着、1分34秒8も水準よりやや上。短期放牧を挟み鍛え直し、前走は残り4Fすぎジワリと11秒7にピッチを上げ、続く3Fは11秒3-11秒2-11秒8(34秒3)。
ブレなくコーナーを回り、残り2F標識を過ぎ追い出し開始、自身の上りは34秒0。二着が迫るともうひと伸び。11秒を切る高速ラップこそないが、いかにも
キズナ産駒らしい、しぶい末脚で1分34秒2でまとめた。
ドレフォン産駒だけに坂と高速対応がカギになるが、
ロードラディウスは9Fを経験、前走時計もまずまずのレベルだった。
スズカダブルなど、連下は拮抗。