【真夏の夜のV3】北海道にわたり、今季
ペプチドナイルは函館の
大沼Sを稍重条件下・1分43秒1というタイムで2着に3馬身で完勝。続く
マリーンSは良馬場条件下・57.5kgを背負い、道中のレースラップ等の精度を高め、2着に3馬身半差の1分43秒0という例年の水準値を上回る好記録で駈けV2を果たした。ただ数字は向上しても、まだ折り合いや動き出しにギコちなさが残る。そのぶん逆に上積みを期待してよく、札幌競馬場入り後富田Jを背に、調教でも滑らかな加速で前回を大きく上回る時計を叩き出した。コースは代わっても滞在競馬の1700ダートなら、ブリンカー効果通り好勝負必至。
強敵は
タイセイサムソン。適した番組がなく9Fを試したり、二走前の
オアシスSは構えすぎのぶん、追い込み届かずの0秒4差に敗れたが、
アハルテケSは鞍上の意のままに、1分33秒8という仰天の快時計で4馬身差の圧勝。1700ダートは久々、攻め馬本数が一本足りない気がするぶん対抗としたが、記録の上では逆転まで見込める。
まとめて負かせば
オーソリティ。
宝塚記念を発走直前取り消し、1年4か月振りの実戦になるが、調教の動きや身体の仕上がりは九分通り。近親にダート成功者はいないけれど、
オルフェーヴル産駒は今年
ウシュバテソーロがドバイワールドCをブッコ抜いた。馬体のフォルムはドシっしてと重心も低い。しかもGI
タイトルホルダーなのに斤量は57キロ。砂適性さえあればどうぞ勝ってくださいというレースになる? (ただ小回りと右回りに依然不安は残るが)。
ワールドタキオンの勢いも侮れない。JRAは一戦で終わり、園田へ移籍し[4-1-2-1]という戦績を積み上げ中央復帰を果たしたが、緒戦は後続に4馬身差、続戦の
五泉特別や前走の甲州街道Sも、ひと呼吸追い出しを待つ余裕がありながら、良馬場・1分35秒3というタイムは出色。オープンでも堂々胸を張って勝ち負けに参戦できる。
59キロを背負うが、
ペイシャエスは
ユニコーンS1着・JDD2着・JBCクラシック3着など、4歳世代の
トップランクに位置する実力の持ち主。能力の高さで9-10Fにも対応してきたが、本質はマイルをベースとしたスピード馬。1700ダートは不安より楽しみの方が大きい。前崩れの展開待ちになるが、
マリーンS3着の
セキフウの一瞬の脚。同レース2着
ルコルセールも連下には押さえておこう。