【格上主力】別定のGIIIなら、
ナムラクレアの実績上位。紐解けば、小倉2歳Sを過去十年でトップタイの1分7秒9で駆け、GII・
フィリーズレビューは1分19秒9というレースレコード決着をアタマ差2着。1Fが長い
桜花賞も0秒1差の3着に踏ん張った。昨年の函館ス
プリントSは鮮やかなレース捌きで並み居る古馬を撃破、6Fに新星現るの報が駆け抜けたが、
北九州記念は3着、
スプリンターズSは5着。思った以上に粗っぽさが残っていた。しかし攻め馬の質や量、馬体造りを一から見直し。本年緒戦の
シルクロードSは56.5キロを背負い、上り32秒9のオニ脚で内一気。不良馬場の
高松宮記念は、馬一頭ぶん内を突いた勝ち馬の
ファインプレーに1馬身差遅れをとったものの、内容は勝ちに等しい。
ヴィクトリアマイルは0秒7差、1600mとあっては8着入線は仕方なし。次走の
スプリンターズSを見据えての
ステップレースとはいえ、仕上げに手のかからないテッポウ巧者。栗東および北海道入り後の一連の調教も、ほぼ満点に近い。
週末は雨模様、対抗には
ナランフレグを抜擢。一昨年の
高松宮記念は、馬場や枠、そして展開もピタリとハマり金星をあげた。本年も重馬場に恵まれたとはいえ、0秒3差の4着に食い込んだ。先週の
札幌記念を見て思うに、ひと雨くれば想像以上の難解な芝となり、
パワーが大きなポイントとなる。直線の長い左回りに良績があることは確かだが、右回りは小回りコースが多いだけで確実に末脚は伸ばしている。キャリア初のブリンカー着用も買い材料の後押しになる?
今年の北海道の6Fシーンの勝者は、こんな鮮やかなレースができるのか。力をつけていたのかと感心すること多し。どのレースも甲乙つけがたい内容だったが、天気などはかれば稍重馬場の青函Sを軽々と2馬身と突き抜けた
ゾンニッヒが一番だろうか。高速マイルに勝ち鞍もあるが、7-8Fは折り合いや脚の使いどころなどピリピリ神経を使う。しかし、
京王杯SC6着に短距離適性の予兆あり。6Fの青函Sはまったく折り合いは不問、レース運びも末脚も伸び伸び。加えて重馬場も抜群にうまい。
キミワクイーンの6F実績は[3-2-0-1]。重馬場の
春雷Sをクビ差2着に追い上げ、函館SSの大外一気で短距離の差し馬という理想像に到達した。
シュバルツカイザーは6Fに距離を短縮し目下二連勝。
しらかばSのレコ勝ちはもちろん評価できるが、実は重はオニ、鞍上にはモレイラJを配置。前年2着馬
ウインマーベルは、一年経って地力も一割増し。
トウシンマカオも末脚勝負に徹すれば上位争い十分。