【伏兵注意】ノッキングポイントはダービーで5着と好走。ポテンシャル高く休養効果でパワーアップもうかがえ54キロも恵まれた印象で勝ち負け。サリエラはNF天栄から新潟に直接入厩も素軽さ十分でスムーズなら勝機あり。プラダリアは地力上位で中間の動きも力強く噛み合えば。マイネルウィルトスは久々を叩かれ気配上昇。バラジも立ち回り次第で上位が可能で、ファユエンやフラーズダルムなども侮れない。

【締めくくりも牝馬】新潟の外回り2000m、ワンターンが舞台なら、サリエラの決め手は一番。母は独オークス馬、サラキアとサリオスというGI連対馬を姉兄に持ち、本馬の左回り9-10F戦績はGII2着を含む[3-1-1-0]。坂コースの東京2000mで上り32秒9で差し切り勝ちもある。

　まだ稽古は馬なりか強めが主流、馬体減に気をつけ成長を見守り、完成途上の段階でも馬券対象から外れたことがない。55.5キロは目黒記念3着で経験済み。420-430キロ台の小柄な牝馬だけに、直前輸送を避け競馬場へ直接入厩という手法をとったが、国枝厩舎は夏の新潟で過去高確率の成果を残している。落鉄の影響云々など小さな懸案も、最終追い切りで吹き飛んだ。

　第一本線は3歳馬ノッキングポイントの勢いと伸び脚。母はオークス2着、東京マイルを上り33秒9で差し切り勝ちを決め、9FのGIII・毎日杯2着、ダービーも上り33秒4で0秒2差の5着に迫ってきた。春はテンションが高く仕草に余裕がなかったが、身体の幅が増し、度量も推進力もアップ。54キロなら好レース必至。

　三番手は青葉賞優勝歴のあるプラダリア。GIIの日経新春杯3着、京都記念3着、目黒記念5着に踏ん張り、GI・宝塚記念も0秒4差の6着に差し込んできた。2000mは少し忙しいが、エンジンのかかり場所が符合すれば上位に押し上げてくる。

　バラジは2200mで2勝をあげているものの、目黒記念6着を見ると長丁場の重賞は1Fが長いか。新潟コース・2000mに良績があり、スローの上り勝負になれば、先行力と立ち回りの上手さが活きてくる。

　高速馬場対応がデリケートだが、マイネルウィルトスは長期休養明けの函館記念を4着に差し込み、地力の高さを改めて確認。馬齢は8歳、58キロを背負うが、ユーキャンスマイルは4年前優勝、去年は2着に頑張った。

　後ろから来る馬が強い新潟記念。前走では逃げ・先行だったがここでは差し・追い込みに回ってそれでも差してきた……というような馬が一番の狙い目なのだが、今年は前走で前付けしていた馬がほとんどいないので候補は限られる。

　◎バラジは目黒記念での通過順が2-2-2-2。ただ条件馬時代には差す競馬もしているし、速い上がりも使っている。今回は行く馬がいなさすぎて差す競馬にはならないかもしれないが、前に行って楽な流れから粘り込むという形になっても別によい。

　相手には、まず人気どころの○ノッキングポイントと▲サリエラ。○にとっては2000mぐらいがいちばん良さそうだし、ワンターンの競馬というのも好材料。▲は単純に、タイム的に速い上がりを使ってきた点を評価。この2頭に加えて☆フラーズダルムも3連複フォーメーションの2列目に置く。距離延長は血統的には問題ないし、2000m戦の流れなら中団あたりに構えることもできる。そこからでもある程度の上がりは使えると見ている。

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【伏兵注意】1サリエラは瞬発力が魅力で、この重量も力量的にむしろ有利と判断。3ノッキングポイントも差し脚を長く使えるタイプで、古馬相手でも通用十分とみて対抗に取る。14マイネルウィルトスは最終週で底力勝負の形になればチャンスあり。11バラジは昇級後がいまひとつでも、新潟コースで連対率100%の成績を評価して連下に押さえる。13プラダリアは相手なりに動ける傾向で、距離短縮でも要警戒。しぶとく差を詰めてくる5イクスプロージョンも押さえたい。

※8/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　新潟芝2000mで行われる、ハンデのGIII戦。舞台となる新潟芝2000mは、向正面のポケットスタートで、最初のコーナーまでの距離がとても長い独特なコース。それだけに逃げ先行馬はやや不利になるので、脚を溜める競馬をする子に期待したい。

　本命視しているのは、サリエラです。抜群の決め手を持っている子で、前走は、メンバーの揃うGIIの舞台で0.1秒差の3着。終い33.8秒の脚で上がるも捉えきれずのレースで力差は感じませんでした。経験豊富な2000mに加えて終いの脚が生きる舞台設定なら期待します。

※8/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。


　3歳馬ノッキングポイントに白羽の矢を立てた。ダービーでは相変わらずテンションが高く、発汗も目立ったが、直線ではなかなかいい脚。ハンデ戦は歓迎材料で直線の長さも味方しそう。相手筆頭はサリエラ。目黒記念は1番人気で3着もキャリア5戦目を思えば立派なもの。ここも有力。プラダリアは宝塚記念で6着とまずまず。そろそろ本調子か。マイネルウィルトスも上昇要素が多い。

※8/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　古馬重賞で優勝を争ったことのある馬が中心。「“JRAの、3歳以上・4歳以上の、重賞のレース”において2着以内となった経験がない馬」は2019年以降[0-1-2-37]と勝ち切れていません。

　あとは近走成績も素直に評価したいところ。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ“同年の、JRAの、GI・GIIのレース”において6着以内となった経験がない馬」は2019年以降[1-0-0-31]と安定感を欠いています。

　さらに「父がサンデーサイレンス系種牡馬、かつ前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」は2019年以降[0-1-1-34]と期待を裏切りがちでした。

　早い時期から出走を予定していた馬に限ると、不安要素がまったく見当たらない馬は皆無。ただし、ノッキングポイント・マイネルウィルトス・ユーキャンスマイルあたりは、無理に嫌わなくて良いはずです。オッズも加味したうえで買い目を組み立てましょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　夏競馬を締めくくるハンデ重賞。サマー2000シリーズの最終戦という位置付けだが、秋に向けた始動戦として参戦してくる馬も多く、シリーズの他のレースと比べてバラエティ豊かなメンバー構成になる。

1.内・小回り実績に注目

　新潟外回りは直線が非常に長いため、瞬発力以上に持続力が問われるレースになることもしばしば。このレースに関しても、昨年2着のユーキャンスマイル、一昨年ワンツーのマイネルファンロンとトーセンスーリヤをはじめ、ブラヴァス、カデナ、タツゴウゲキ、カフジプリンス、アルバートドック、マイネルミラノなど、内・小回りコースで持続力を活かして良績を残していた馬の激走が多い。

2.ベテランに妙味あり

　過去10回の成績をキャリア数別で見てみると、キャリア10戦以下の馬は複勝率が18.8％あるが、複勝回収率は55％しかない。また、キャリア11-15戦の馬も複勝率は32.1％あるが、複勝回収率は78％にとどまる。対して、16-20戦の馬は複勝率22.6％だが複勝回収率は99％、21-30戦の馬も複勝率は14.3％だが複勝回収率は93％。妙味という点ではベテランに軍配。

3.近年は差し優勢

　以前は先行馬が幅を利かせる年も多かったが、近年はどちらかというと差し優勢になっている。過去5回で、4角10番手以下だった馬は[3-3-4-23]で複勝率30.3％、複勝回収率は138％に上るのに対し、4角5番手以内だった馬は[0-2-1-29]で複勝率9.4％、複勝回収率31％。

　マイネルウィルトスは前走の函館記念で4着だったが、1年ぶりの実戦を思えば上々の結果だった。21年に不良馬場だった新潟2000mで大差圧勝した実績があるようにタフな新潟は歓迎。最終週の新潟は合っていそうで、前進は必至と見る。

　ユーキャンスマイルは全盛期ほどの勢いはないが、昨年と同じくここで変わり身は十分。サリエラは力上位だが新潟は合わない。ここは過剰人気と見る。

　ノッキングポイントは2000mがどうかだが、ダービーの走りを見るに地力でこなしてきてもおかしくない。休み明けの分割引は必要だが好走はしてきそうだ。以下、春の新潟大賞典で穴をあけたイクスプロージョン、重賞初挑戦だった目黒記念の走りが悪くなかったバラジ、馬場どうかも新潟は東京や阪神よりは合いそうなプラダリア。

【小波乱】ノッキングポイントは伸び盛り。条件が好転するユーキャンスマイルが対抗。サリエラは堅実。

GIII新潟記念。芝2000mのハンデ戦。斤量の上下差は6キロ。先行タイプの少ないメンバー構成となった。上手く先手取れれば☆バラジは残り目ありそうな一発候補に。平均値上位はこのレース好成績出ている8枠。うち平均値トップ100台に乗る◎プラダリアを軸抜擢。相手に○サリエラと▲ノッキングポイント。さらに△マイネルウィルトス。

臨戦態勢は整った1サリエラが優勢。左回りは堅実で55.5キロでも終い勝負で差し切れる。次位は3ノッキングポイントでダービー5着馬で末脚に威力があるなら手強い。▲は13プラダリアで重賞の好走実績から侮れない。