【時はきた】
ジャスティンカフェが重賞奪取に王手をかける。成長は緩やか、本格化は昨年5月の
湘南Sだった。しかしながらレース運びは今思い出しても鮮烈。道中はポツリ後方、直線引き絞った矢を放つように、11秒0-11秒5-11秒8(3Fは34秒3)というレースの上りを32秒9で大外一気にゴボウ抜き。最後手綱を緩めながら2着に3馬身差の楽勝には、一瞬声を失ったほど。1分32秒3という走破時計は同日メインの
NHKマイルCと同タイム、翌週の
ヴィクトリアマイルとは0秒1差だった。
エプソムCは道悪に脚をとられ4着に伸びあぐねたが、
毎日王冠はマイル通過・1分32秒3というタフな平均ペースを一旦先頭。
サリオスのイン強襲に屈したが、負けて強しを逆に印象付けた。
マイルCSは極端なスロー。差し追い込み型の多くがポジションやコース取りに泣いたが、脚色は本馬が一番か二番目に優勢。別定GIII、冬晴れの東京マイルの決め手勝負なら勝ち負け必至。
56キロのぶん対抗としたが、強敵は
ナミュール。
秋華賞は2着に
ファイトしたが、
エリザベス女王杯の敗因は重馬場と距離に尽きる。東京コースは2歳秋の
赤松賞・上り33秒0の一気差しに加え
オークス3着。右回りはコーナーリングも危なっかしいが左回りは真っすぐ伸びる。
三番手は
ピンハイ。410キロ台の軽量牝馬ながら、
桜花賞5着、
オークスは4着。二走前の
西宮Sの1600m通過は1分32秒7――GIIIマイルの適応が透けて見える。
惑星は
マテンロウオリオン。
京都金杯はゲート内でゴツンとやらかしレース前半は軽い脳震盪で頭はクラクラ。身体の損傷など気遣いながら、離れたシンガリから漸進するしかなかったが、NHKマイルを上り33秒5でクビ差2着に急追した決め手の持ち主。
プレサージュリフトは左回りは[2011]。
京都金杯は従来とは異なる好位差しで3着に粘り込み。ゴール寸前二頭に交わされたものの、差し一辺倒から新戦術が加わった。
インダストリアは
NHKマイルCは0秒4差。カウントダウンSの時計は地味、しかし直線の脚は条件戦では一線を画していた。連穴は
サクラトゥジュール。ムラはあるが、3歳春当コースを1分31秒7という破格の時計で駈けた。
※平場レースの予想は2月いっぱいで終了させていただきます。