【混戦】レッドモンレーヴは発馬で後手踏み前走7着も脚力は示す。中間の動き上々で東京替わりも歓迎で初の千四でも流れに乗れれば勝ち負け。ダノンスコーピオンは久々も追われる毎に機敏さ出ており見直し必要。ウインマーベルも立て直されており良馬場なら好勝負まで。ピクシーナイトは長休明けを叩かれた効果に期待。ラウダシオンも地力は上位で、ゾンニッヒやトゥラヴェスーラなどにも注意が必要。

【これでもか】ダノンスコーピオンが総合力で押し切る。GI・朝日杯FS3着、NHKマイルCを歴代でも頂上近くにランクインする1分32秒3という好記録で外強襲を決め、昨年秋の富士Sでは後のマイルCSの覇者セリフォスと0秒1差の激戦を演じた。7Fは初めてだが、NHKマイルCの同距離の通過タイムは1分20秒0、富士Sのソレは1分20秒3。よどみのない短距離系の流れは経験済みだ。香港遠征明けになるが、3月末から調教時計を出しはじめ過去最高の長い時間をかけ下準備をしてきた。

　強敵はレッドモンレーヴの瞬発力。昨年11月の東京・秋色Sでは富士Sより速い1分32秒0で2着。タイムで時計差なしの2着に迫った。続く節分Sではレースの上りを0秒4上回る33秒1という出色の瞬発力を駆使。まだ若干腰のバランスが悪く、ダービー卿CTは恐れていた出遅れ。スローも加わりお手上げ状態となったが、上り33秒0を記録し存在感と能力の高さは示した。

　三番手はトゥラヴェスーラ。距離バンドは6-7F。重馬場巧者で知られ、高松宮記念は水の浮く内ラチいっぱいを突き、0秒2差の3着とあわやの見せ場を作った。一昨年の京王杯SCは良馬場で上り32秒5という末脚を繰り出し、1分19秒8でクビ差2着。高速決着にもある程度対応できる。ラチを頼るためコース取りが大事になってくるが、土曜日も雨。8歳ながら微塵も衰えはない。

　ウインマーベルは二走前のシルクロードSは外枠で出遅れ、高松宮記念もスンナリ発馬を決められず馬場にも苦しめられた。しかしスプリンターズS2着という実績は軽くは扱えない。7Fにも勝ち鞍があり、仕掛けのタイミングひとつで首位争いに持ち込める。

　アヴェラーレの母アルビアーノは重賞2着、NHKマイルC2着、高松宮記念3着。懸案の腰に筋肉がつき、重馬場の中京マイルを完勝。昨年11月、秋色S3着入線歴があるが、そのころとは馬の強度が違う。

　秋色S5着のゾンニッヒは、その後OPの東風S2着、ダービー卿CT3着。こちらも着実に基盤を強化してきた。大穴はホープフルサインのG前強襲。

　いろいろなルートから出走馬がやってくる京王杯SCだが、過去10年に連対馬を出した前走レースは高松宮記念、ダービー卿CT、東京新聞杯、京都牝馬S、マイラーズC、洛陽Sと6レースしかない。洛陽Sからムーンクエイクが勝っているものの、基本的には重賞から来ないと苦しい。

　本当は過去10年[1-3-1-1]という東京新聞杯組が面白いのだが、今年は該当馬が不在。そうなると[6-2-2-19]の高松宮記念組から軸馬を探したいところだ。

　◎はピクシーナイト。前走はさすがに長期休養明けで難しいレースになってしまった。状態さえ上がれば、マイル重賞の勝ち馬だし1400mという距離そのものはこなせる。

　格上タイプということでは○ダノンスコーピオンがいるが、連続大敗のあとで休み明けだし、NHKマイルC馬は古馬になって苦労することも多い。人気になりそうなので対抗に回した。

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【伏兵注意】10ウインマーベルは最近2戦がいまひとつでも、この条件なら流れに乗れるとみて主軸に指名。16アヴェラーレは相手強化でも差し脚がいきる流れになれば首位争いが狙える。1ダノンスコーピオンは初距離がカギだが仕上がり良好で単穴にマーク。4ゾンニッヒは距離短縮でも好位付けの形が取れれば善戦以上が考えられる。9ピクシーナイトは前走が度外視可能で地力を評価して要マーク。好位差しタイプの12レッドモンレーヴにも少々警戒。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1400mで行われるGII戦。本命視しているのは、レッドモンレーヴです。着実に勝ち上がりここまでコマを進めた子。前走は初めての重賞で終い最速の脚を使い惜しくも7着。スローペースの中山コースでここまで詰められた点は高評価。決め手が活きる東京コースでみなおしです。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　トゥラヴェスーラは高松宮記念3着。最内枠をうまく使ったとはいえ、まだまだ力は衰えていないことを示した。このレースは21年2着。1度好走すると連続して馬券に絡んでくるタイプ。今回も上位を狙える。レッドモンレーヴはダービー卿CTで1番人気7着。キャリア不足を露呈したが、今が成長中。得意の東京で見直したい。ピクシーナイトも1度使って今回は注意。ラウダシオンも見限れない。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ビッグレースで善戦したことのある馬と、東京のレースに実績のある馬が優勢。「“JRA、かつGIのレース”において8着以内となった経験がない、かつ“前年以降、かつ東京、かつ出走頭数が15頭以上のレース”において2着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-1-1-33]と苦戦していました。

　また「前走のレースが高松宮記念以外、かつ前走のコースが国内、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2018年以降[1-0-0-37]。高松宮記念からの直行組や、前走好走馬を重視するべきでしょう。

　なお「“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において6着以内となった経験がない馬」は2018年以降[1-0-0-32]。年明け以降の戦績も素直に評価したいところです。

　早くから出走を予定していた馬のうち、これらの条件を綺麗にクリアしているのはトゥラヴェスーラくらい。素直に信頼して良いと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　安田記念に向けたステップレース。また、高松宮記念以降の短距離馬の目標レースという側面も持つ。短距離路線組とマイル路線組、さらには上がり馬も参戦して、戦力比較が難しいメンバー構成になりやすい。

1.リピーターは多くない

　19年1着のタワーオブロンドンは翌年も1番人気に支持されたが8着に終わった。他にも、20年3着のグルーヴィットは21年11着、16年1着のサトノアラジンは17年9着、15年1・3着のサクラゴスペルとオメガヴェンデッタは16年8・6着、13年1着のダイワマッジョーレは15年10着、12年1着のサダムパテックは13年7着など、複数年で好走する馬はほとんど出ていない。

2.小柄な馬は苦戦

　過去10回で、馬体重が500kg以上だった馬は[5-2-6-42]で複勝率23.6％、460-499kgの馬は[4-8-4-66]で複勝率19.5％なのに対し、459kg以下だった馬は[1-0-0-17]で複勝率5.6％。小柄な馬は苦戦傾向。

3.速い上がりが使えるか

　ここ5年の勝ち馬の上がり3ハロンタイムは、昨年から33秒6、33秒5、33秒1、33秒1、33秒2。2017年の33秒7は重馬場でのタイムであるから、良馬場ならば33秒台前半の速い上がりが要求されることも珍しくない。

　グラスミヤラビは前走のオーシャンSで14着に終わったが、重賞クラスだと1200mは忙しかったようだ。2走前、今回と同舞台の雲雀Sを鋭い末脚で差し切ったように東京が合う馬で前進は必至。上位まで台頭してきてもおかしくないだろう。

　タイムトゥヘヴンは近走流れに乗れていないが、末脚は使っており展開一つ。昨年3着に好走したレースで見直したい。トゥラヴェスーラは8歳でもまだまだ元気な馬で、今回のメンバーなら十分通用。立ち回り一つ。

　ゾンニッヒは中山巧者の印象があるが、東京もこなせないというわけではないはず。距離短縮はプラスに働きそうで、引き続き期待したい。以下、状態面がカギとなるダノンスコーピオン、前走は流れに乗れず参考外のレッドモンレーヴ、2戦目で前進してきそうなピクシーナイト。

【小波乱】ダディーズビビッドは舞台設定が合っている。ダノンスコーピオンは乗り込み入念。ベレヌスは先行力十分。

GII京王杯SC。芝1400m戦。前走同距離コース使いは106カルリーノ程度。これが通用してしまいそうなくらいの前走値レベル。△ダノンスコーピオンも初距離というのはカンタンではないはず。狙うならば同距離トップ120持つ◎ダディーズビビッド。相手に○アヴェラーレと▲ゾンニッヒ。一発☆トゥラヴェスーラ。

東京は絶好の舞台の12レッドモンレーヴを推す。前走は出遅れの不利がすべて。直線が長いコースで巻き返す。次位は4ゾンニッヒで自在な脚があり好機に仕掛ければ互角。▲は1ダノンスコーピオンでGIで輝いた舞台で巻き返す。