【上位拮抗】スターズオンアースは大阪杯も負けて強しの2着。阪神では置かれ気味になるが東京ではレースぶりスムーズでマイルでも勝ち負け必至。◎を下して秋華賞を制したスタニングローズもパワーアップうかがえ好勝負。ソダシは初コンビ鍵も気分よく運べれば出番十分。ソングラインは東京マイルで巻き返し見込む。ナミュールも成長しており、サウンドビバーチェやルージュスティリアなども侮れない。

【雨でもマイルでも煌めく】二冠馬スターズオンアースが、古馬牝馬マイルGIに乗り出す。阪神2000mの内回りコースで行われた秋華賞および大阪杯は、出遅れを喫し流れに乗り遅れ3、2着と惜敗。前走の大阪杯はジャックドールの1000m通過・58秒9-マイル通過・1分33秒8-1800m通過・1分44秒9という究極のペース配分に翻弄され鼻差2着に敗れた。

　しかしコースレコードに0秒2差、スワーヴリチャードのレースレコードを0秒8上回る1分57秒4で走破。レースの上りが35秒3に対し、34秒3という破格の上りも計測した。大阪杯前から調教の負荷かなり強化してきたが、なるほど自己最高の484キロに到達。中間さらに調教強度を高め、木曜日発表の体重は496キロ。道中の推進力やフォームも桜花賞の頃とは比べ物にならないほど真っすぐ力強く、ワンターンの東京マイルは追い出しのタイミングを計りつつ、まずは内で我慢。ジンワリ外に不利小細工なしの差しでいい。

　対抗はソダシ。マイル戦績は桜花賞・1分31秒1のレコ勝ちを含め[4-0-1-0]。東京1600mは3戦2勝、昨年のヴィクトリアマイルCは、1000m通過・58秒0のミドルラップを好位3、4番手で追走。上り3F・11秒1-11秒3-11秒8(34秒2)というレースラップを、自身33秒4で二枚腰を使って後続を突き放した。マイルCSはコーナー4つ、ペースはスロー。ロングスパートをためらい3着に敗れたが、牡馬相手のGIで一旦先頭の見せ場を作り、マイル適性の高さを改めて示した。5か月間隔はあいたが、乗り込みは万全、木曜日発表の体重は488キロ(+8キロ)。レーンJも東京マイルの操縦はイメージできている。ただ、ソダシは大外枠。

　一角崩しがあればナミュール。重賞タイトルはまだチューリップ賞ひとつ。牝馬三冠は10・3・2着と手が届かないまま4歳を迎えたが、東京新聞杯はレースレコードに0秒1差に迫る1分31秒8で2着に肉薄。キャリアを積み心身ともに充実期を迎え、本馬も木曜日は466キロ。輸送による摩耗も小さくなりつつあり、湿った馬場にもある程度対応可能な体力がついた。

　ソングラインは東京マイルは安田記念勝ちを含め[3-1-0-1]。昨年はサウジアラビアの重賞を勝ち、ヴィクトリアマイルは5着だった。しかし本年のサウジ戦は伸びひと息の10着に崩れた。ならばといつもより早く1カ月前には美浦に戻し、ハードワークを課し心身の在処を手直ししてきた。

　サウンドビバーチェの前残りも要警戒。気性は激しく相当なイレッポ。だがマイルは3勝、2000mの紫苑Sでは後の秋華賞馬とクビ差の戦線を演じるだけのタフさも示し、見かけ以上に地力のあるマイラーだ。

　連穴はルージュスティリア。三走前阪神マイルを同じ開催のマイルCSと0秒2差の1分32秒6で駈け、重賞仕様の時計的基盤を構築。阪神牝馬Sは痛恨の出遅れに泣いたが、鞍上は川田J。チャレンジャーは失うものは少ない。

　能力だけで言ったらスターズオンアースが強いが、キレ味タイプの馬、特に毎回後ろに構えて上がり最速を取ってくるようなタイプはヴィクトリアマイルであまり好走していない。前から進めて踏ん張るタイプか、前走は位置を取っていて今回差しに転じて成功という馬のほうが目立つ。

　スターズオンアースを本命にしないなら次の候補はソダシだが、こちらは大外を引いてしまった。東京芝1600mが外枠不利ということはなくむしろ人気が落ちるなら狙える面もあるのだが、この馬については人気が落ちるということもないだろう。そのぶん馬券的なうまみもない。

　こうなると穴狙いに走ったほうがよいかと考え、◎スタニングローズ。マイル戦だと中団あたりからになるだろうが、それが逆に展開にはまることを期待。昨年の実績はあるわけだし、前走はそこまで悪い内容ではない。

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【差し注意】2スターズオンアースは瞬発力が上位で、限定戦の顔ぶれなら距離短縮でも中心視。11ナミュールは乗り込み順調で好位差しが届く可能性が考えられる。上昇の勢いがある8ララクリスティーヌを3番手に抜擢。16ソダシは力量上位でも展開的に厳しくなるとみて連下までにとどめておく。15ルージュスティリアは前走ひと息でも流れ込みなら可能とみて連下にマーク。1ロータスランドは近走ひと息でも先行策を取る可能性に警戒して押さえておく。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　春のマイル女王決定戦。本命視しているのは、ナミュールです。前走の東京新聞杯では、すんなり先行した逃げ馬をとらえきることができなかったが、終いは長く良い脚を使ってあと一歩の2着。牝馬限定戦の今回の相手なら決め手が上位。広い東京コースで良さが活きますからたのしみです。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　大阪杯2着のスターズオンアースが主役。けい靭帯明け。出遅れ。それでいながらラストは鋭い伸び。スタートを決めていたら、勝っていたのではと思わせる迫力があった。距離短縮だが、元はといえば桜花賞馬。GI3勝目だ。ソダシは昨年の覇者。マイルCSは苦手な展開になった。改めて。ナムラクレアは距離が鍵だが、ここに来ての成長が著しい。メイケイエールもまだ見限れない。

※05/07時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ノーザンファーム生産馬とディープインパクト直仔が強いレース。「生産者がノーザンファーム以外、かつ父がディープインパクト以外の種牡馬だった馬」は2017年以降[0-1-1-44]とあまり上位に食い込めていません。

　さらに「前走の着順が8着以下、かつ“前年以降、かつ東京、かつGIのレース”において1着となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-33]。大敗直後の馬は基本的に過信禁物と見るべきでしょう。

　あとは少頭数のレースを経由してきた馬が期待を裏切りがちな点も見逃せないポイント。「前走の出走頭数が12頭以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-23]でした。

　特別登録を行った馬のうち、これらの傾向から強調できるのは、スタニングローズ・ソダシ・ナミュールの3頭。休養明けで臨むレースを得意としているナミュールは特に楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ウオッカ、ブエナビスタ、アーモンドアイ、グランアレグリアなど、数々の名牝が優勝馬に名を連ねる春の最強牝馬決定戦。スプリンターから中距離馬まで様々な路線からメンバーが集まるため、思わぬ波乱が起きることも珍しくない。

1.前走負けた馬が巻き返す

　過去10回で、前走を勝っていた馬は[0-3-0-38]で複勝率7.3％しかない。対して、前走2-5着だった馬は[4-5-8-41]で複勝率29.3％、6着以下だった馬は[6-2-2-68]でも複勝率12.8％。

2.穴は逃げ先行馬

　15年は大逃げを打った18番人気のミナレットが3着、2番手を追走した12番人気のケイアイエレガントが2着に入って3連単2千万円を超える大波乱となった。また、20年は12番人気のトロワゼトワルが逃げて4着、昨年も逃げた18番人気のローザノワールが僅差の4着と、前に行った伏兵があわやの走りをしている。直線の長い東京なだけあって、差し脚のある実力馬が台頭するケースも当然あるが、馬券で夢を見るなら逃げ先行の伏兵だ。

3.コース実績はあるか

　過去10回の連対馬延べ20頭中、15頭にはそれ以前に東京コースの重賞で3着以内に入った実績があった。リピーターが多いレースであり、それ以前の東京成績に注目したい。

　ここはメイケイエールに期待したい。昨年の京王杯スプリングCで強い勝ち方をしているように東京は問題ない。基本的に人気先行の馬だが、近走の不振や久々のマイルという点で一気に人気を落としそうな今回は狙い目と見る。

　スターズオンアースは総合力で一枚上手の印象だが、差し馬な分だけ割引は必要か。とは言え、普通に走れば馬券圏内は固そう。ナムラクレアはマイルもこなせる範囲。今回のメンバーなら後手を踏むということはなさそうだ。

　ソダシは休み明けという点で割引きたい。マイル実績という点では抜けているが、今回に関しては過剰人気と見る。以下、本格化しているララクリスティーヌ、昨年の安田記念覇者ソングライン、前走は休み明けの影響があったスタニングローズ。

【小波乱】イズジョーノキセキは決め手十分。ナムラクレアは対応力がある。スターズオンアースは粘り強い。

GIヴィクトリアM。牝馬限定の芝1600m戦。雨の影響がどう出るか。やや渋る馬場となるのだろう。平均値トップは○ソダシ。昨年の勝ち指数は110。それを前走同距離コースで出しているのが◎ナミュール。これを軸に抜擢する。ただ一筋縄では決まらないレース。同距離98しかない△スターズオンアースはあえて連下。狙うのは平均値上位から▲ナムラクレア。一発には前走牝馬重賞勝ち組で☆サウンドビバーチェ抜擢。

2冠馬2スターズオンアースを推す。大阪杯2着の好走から古馬相手でも能力は上位。マイル適性は高く得意コースで勝機。次位は11ナミュールでオークス3着馬で東京は実績があるなら好走は十分。▲は8ララクリスティーヌで重賞勝ちで勢いがあり東京は信頼が置ける。