【上位拮抗】ミルテンベルクは小倉2歳S2着が道中でロスも最後まで食い下がり脚力示す。ひと息入るも動き素軽く落ち着いて臨めれば勝ち負け。小倉2歳Sを勝ったアスクワンタイムは小柄ながら推進力ある動きが魅力。コラソンビートも直前気配絶好で立ち回り次第で出番十分。ジャスパーノワールも前進中で上位争いの候補。ゼルトザームも脚力見劣らず、オーキッドロマンスやタイガードラゴンなども侮れない。

【相手探し】コラソンビートは世代の7F戦の現状における中心軸でいい。3着ながら、6月の新馬戦のレベルの高さは今思い出しても出色。二戦目の東京マイルは1分34秒6で順当勝ち。唯一の不安はラスト1Fのラップが12秒6にまで下降したことにあり。次走ダリア賞の7F短縮はよしとして、単にスピードに任せ押し切るのではなく、レース構成を今一度考える必要ありと感じていたが、なるほどダリア賞はあえてゲートはゆっくり。5番手の外にポジションを置き、タイトな新潟7Fの内回りを、11秒7-11秒4-11秒6(3Fは34秒7)というレースラップに対し、自身のソレは34秒0。終い1Fは11秒1-2? 手綱を抑えつつ、きれいな加速ラップを描きゴールテープを切った。ちなみに1分21秒2は過去10年でも最速。調教の負荷もワンステップアップ、体幹もグリップ力も格段に強さを増した。

　次位はミルテンベルク。坂コースの阪神6Fで新馬勝ちを決め、2着に敗れはしたものの、小倉2歳SはタフなHペースを中団正攻法で構え一旦先頭。強さとタフさを感じる内容だった。8-9Fならともかく、極端なイレ込みさえなければ東京の7Fは十分守備範囲。

　アスクワンタイムは、決め打ちのシンガリ一気がハマったとはいえ、小倉2歳Sは直線外からゴクンとライバルたちをのみこんだ。アグラードの前走時計は1分21秒7。時計の出にくい新潟の内回り6Fで1分8秒9というジャスパーノワールのタイムもなかなか良質。良馬場と輸送という課題はあるが、函館2歳Sの覇者ゼルトザーム。バンドシェルのポテンシャル注。

　新馬を勝ちたての馬とオープンを経験している馬の両極端が強く、その間の馬は中途半端な存在になってしまいがちな京王杯2歳S。もちろんオープンは走りさえすればよいというわけではなく一定の成績を残してきてほしいところだし、1200mよりは1400m以上の経験を積んできてほしいところ。新馬組についても同様だ。

　最初に軸候補として考えたのは○コラソンビート。牝馬ながらの挑戦は、通用するという手応えがあってのことだろう。1400mはむしろ距離の下限というか1200mだと良さが出ないタイプで舞台設定そのものはよい。ただテンに置かれるのではないかということが心配で対抗までとした。

　ここは思い切って◎タイガードラゴンから入る。前走が恵まれた楽逃げだったのは間違いないが、それゆえに今回も行こうとはするはず。セカンドテーブルやフロムダスクのように人気薄馬が逃げ粘ったこともあるし、楽に逃がしてもらうために人気薄であることはむしろ歓迎だ。

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【上位拮抗】混戦の顔ぶれなら、2戦とも瞬発力を見せている1アグラードに期待。7コラソンビートも素質的に互角以上で、ここでも首位争いが期待できる。11アスクワンタイムは距離延長でも相手なりに差を詰めてくるとみて単穴にマーク。8ミルテンベルクは距離延長がプラスになるとみて連下の筆頭にマークする。2ロジリオン、3オーキッドロマンスは今回も堅実に差を詰めてくるとみて連下に押さえる。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1400mで行われる2歳限定のGII戦。本命視しているのは、ミルテンベルクです。前走は小回りコースで終始外を周り、勝ち馬よりも前を意識し早めに追い出しながら交わされてからも、盛り返す精神面の強さが見られた点も好印象。負けて強しの内容でした。良さがいきる舞台で見直します。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　重賞勝ち馬も複数いる一戦だが、少しひねってジャスパーノワールから。小倉での初戦は出遅れたが、新潟での2戦目はスタートを決めて逃げ切り。タイムも良かった。底を見せておらず素質は互角とみる。対抗は小倉チャンプのアスクワンタイム。レースを使うごとに集中力を増してきた。ゼルトザームも底が知れないムードがある。1200m戦で軌道に乗ったオーキッドロマンスだが、この距離も大丈夫とみる。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　関西馬に注目したい一戦。「調教師の所属が栗東の馬」は2018年以降[5-4-1-16]で、3着内率が38.5％に達していました。一方「調教師の所属が美浦、かつJRAのレースにおいて“着順が1着、かつ2位入線馬とのタイム差が0.1秒以上、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験のない馬」は2018年以降[0-0-0-22]と上位に食い込めていません。

　また「出走数が3戦以上、かつ“JRAの、重賞のレース”において3着以内となった経験がない馬」も2018年以降[0-0-0-26]と3着以内なし。キャリア2戦以内の馬と、既に重賞で好走したことがある馬を高く評価するべきでしょう。

　今年のメンバー構成なら、実績上位のアスクワンタイム、ゼルトザーム、ミルテンベルクあたりを無理に嫌う必要はないと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　朝日杯FSの前哨戦であると同時に、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、スプリンターを目指していく若駒たちにとって数少ない目標レースという意味合いも持つ。夏の短距離戦から参戦してくる馬、マイル路線から挑んでくる馬の力量比較が難しく、人気薄の台頭も少なくない。

1.間隔のあいている馬に注目

　過去10回で、前走から中9週以上だった馬は[3-5-3-19]で複勝率36.7％、複勝回収率も116％と優秀な数字を残している。また、中4-8週だった馬も[5-4-4-38]で複勝率25.5％。対して、中3週以内の臨戦は[2-1-3-49]で複勝率10.9％。

2.キャリア数の少ない馬

　過去10回の連対馬20頭はすべてキャリア3戦以内だった。キャリア4戦以上の馬は[0-0-1-29]とほとんど好走できていない。

3.近年は前残りの傾向

　近2回で3着以内に入った6頭はすべて4角5番手以内だった。以前は先行馬に厳しい展開となって差し馬が台頭するケースも少なくなかったが、近年は前残りの傾向が強まっている。

　ミルテンベルクは小倉2歳Sで2着だったが、勝ち馬に目標にされた展開を考えれば負けて強しの内容だった。ポテンシャルはここでも上位の存在だろう。今回は距離延長が課題となりそうだが、先々のことを考えればこなしておきたいところ。

　コラソンビートは連勝の内容が良く重賞でも期待大。ただ、本質的にはもう少し長いところに適性がありそうで、脚を余す可能性がありそう。アスクワンタイムは小倉2歳Sを勝っているが、展開が向いた面もあった。今回はその分過剰人気になりそう。

　ジャスパーノワールは前走の勝ちっぷりは上々。1400mは長いように思えるが、展開が向けば残り目もあるだろう。以下、意外と高速馬場もこなせそうなゼルトザーム、コース実績があるロジリオン、2走目で変わり身を見せたバロン。

【小波乱】ゼルトザームは能力上位。タイガードラゴンは粘り強い。オーキッドロマンスはスピードがある。

GII京王杯2歳S。芝1400m戦。それぞれ前走では90台出ているが同距離ではない。材料が少ないところが難しいメンバー構成だ。同距離コースでは前走82の☆アグラードが基準となる。2戦目93でモレイラ鞍上ならば◎ミルテンベルク軸。相手に○アスクワンタイム。同距離83▲コラソンビート。ほかにも△ジャスパーノワールなど。

成長力が見込める7コラソンビートが有力。スピードが上位で時計優先の馬場ならチャンス。次位は6ゼルトザームで函館2歳Sの覇者で能力は高く抜け出せる。▲は11アスクワンタイムで小倉2歳Sの覇者で距離延長はプラス。