【怪物臭がする】
スズハロームは、かなりの型破りで破天荒だが文句なしの大器。牝系の祖は
桜花賞馬
アラホウトク、思えば強烈な個性をもった差し馬だった。母は4勝(地方で3勝)、母の兄
エキマエは兵庫チャンピオンシップ優勝(ダービー競争中止を何故か覚えている)。
サトノダイヤモンドを父にもつ本馬は、前部と後部の造りがなんだかアン
バランス。しかも気合乗りは独特で、パドックで異彩を放つ、妙に不思議な体型をしている。レース内容も超ド派手。前走は59秒2という平均ペースを、シンガリから3コーナー過ぎにはもう先頭にとりつき、大マクりを決め、交わしてなお急坂の中山で上り3Fを11秒台で加速。後続には5馬身の衝撃、1分34秒8は古馬2勝クラスと双璧だった。マイルとコーナー4つの9Fは適性が大きく異なり落とし穴もあるが、これくらいの小さな諸条件は一気に突き破ってほしい。
対抗は
レッドロスタム。生真面目な先行馬、前走マイルも試したが、初陣のなだらかなラップ形態を見ると9F向き。中山はコーナーごとに息も入る。
パクスオトマニカは、タフだった
葉牡丹賞の逃げと経験を活かしたい。まだ心身ともに幼いが
ネイビースターも一歩前進。
トーセントラム、
ショウナンアレクサなど連下は小差。