【伏兵注意】キングズレインはセントライト記念5着も叩かれ動き良化顕著。スタミナ豊富で流れに乗って運べれば重賞初V見込める。テーオーロイヤルも骨折明けを使われ推進力出ており底力にも期待。シルブロンも長距離得意で状態も良く立ち回り次第で出番あり。アルゼンチン共和国杯2着と好走のマイネルウィルトスも好調維持。ワープスピードも地力強化中で、セファーラジエルやダンディズムなども侮れない。

【隠れステイヤー】マイネルウィルトスが、初重賞制覇を目指し、初マラソンに挑む。初勝利は2歳暮れの芝マイル、距離を延ばし勝ち星を積み上げ、超不良馬場で行われた新潟10Fの福島民報杯を大楽勝し、ひょっとしたら凱旋門賞の馬場にもっとも適応力が高いのはこの馬ではないかと思えたほどの無尽蔵のパワーの持ち主。タフで知られる東京2500mのGII・アルゼンチン共和国杯は2着2回、目黒記念2着の追い込み力を見ると、3600m延長にも不安は感じない。勝ち星こそないが重賞連対および経験歴はメンバー中随一です。

　対抗には3歳馬キングズレインの資質を抜擢。東京2000mの百日草特別や、2歳限定GIとはいえホープフルSの差し脚は滋味深く、二走前の東京2400mの町田特別の持久力ある上がりラップを見ると、ステイヤーとしてのスタミナと資質も読み取れる。鞍上はタフな欧州の中長距離G1で数々のタイトルを手にしてきたビュイックJ、中山のマラソンコースもドンと来い。

　三番手にはアケルナルスターを指名。二走前の札幌日経オープンは3-4コーナーを大マクリ、見せ馬たっぷりに2着に粘り込んだ。前走の福島記念は明らかに距離不足。筋肉が落ち本調子にひと息の状態でも、大外から伸び鋭く0秒4差に迫ってきた。3000mの阪神大賞典は、長距離輸送が堪えテンションが上がり結果を出せなかったが、ホームの中山の長丁場なら新味を引き出せる。

　ダンディズムも小差。脚質は典型的な追い込み、展開に左右されるため惜敗も多いが、今夏の札幌2600mのオープンシリーズの決め手は見どころ十分。引っ掛かる馬ではなく、過度な人気を背負うこともなく、自分の構えに徹することも利点となるだろう。

　シルブロンは2月の東京3400mのダイヤモンドS3着でスタミナの在処は証明済み。連穴はアフリカンゴールドの逃げ残り。阪神大賞典0秒5差4着なら連下圏。

　ステイヤーズSは距離の額面以上にスタミナ色が強い特殊なレース。別定GIIなのにこのレースに出走した馬がそのあとほとんどGIで好走していないところを見ても、いまのトレンドとは離れたところにあるレースだ。

　アルバート、デスペラード、モンドインテロなど過去10年で複数回馬券に絡んだ馬が6頭いるのも特徴で、ここにフィットする適性と強さの持ち主はある程度限られるということだろう。今回の出走馬でステイヤーズSに出走歴がある馬は3頭いるが、馬券に絡んだことがあるのは◎アイアンバローズだけ。21年4番人気2着、22年2番人気4着だった。近走内容を見てしまうと他のレースでは手が出ないが、ステイヤーズSだけは激走があってもおかしくない。

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【混戦】ひと押しに欠ける組み合わせなら、差し脚を長く使える1キングズレインに期待。9ダンディズムも差し脚堅実で、最近の成績を評価して対抗に据える。5マイネルウィルトスも仕掛けのタイミングひとつで首位争いに加わりそう。10シルブロンは順調度に欠けるが立ち回りひとつで善戦以上が考えられる。7アイアンバローズは大敗続きでも休み明け2戦目で長距離戦なら一変十分。2ワープスピードは初の重賞でも相手なりに動けるとみて連下に。

※11/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝3600mで行われるGII戦。本命視しているのは、アイアンバローズです。好位からしぶとく走れる子で、昨年の4着馬。今回はやや手薄に映るメンバー構成ですから、能力と経験値に期待します。開催替わりということもあり、当日の枠順も大事なファクターになりますから、内枠の先行馬は積極的に狙います。

※11/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　アルゼンチン共和国杯2着のマイネルウィルトス。先頭に立つのが、やや早かった感じもあり、負けて強しの競馬。アイアンバローズはこのレース、一昨年2着、昨年4着。ここで変身があってもおかしくない。ダンディズムは出遅れた福島記念でも2着確保。スタミナ比べなら自信あり。ワープスピードは3勝クラスを勝ったばかりだがセンスは十分。

※11/26時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　外寄りの枠に入った馬と、格の高いレースを主戦場としてきた馬が中心。「馬番が1-10番、かつ“同年の、JRAの、出走頭数が12頭以上の、GI・GIIのレース”において7着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-1-33]と安定感を欠いています。

　また「“JRAの、平地の、2600m超のレース”において4着以内となった経験がない馬」も2018年以降[0-2-2-40]といまひとつ。ちなみに、3着以内となった4頭は、いずれも前走の着順が6着以内、かつ前走の4コーナー通過順が5番手以内でした。

　さらに「ステイヤーズSにおいて3着以内となった経験がない、かつ馬齢が6歳以上の馬」も2018年以降[0-0-0-21]と上位に食い込めていません。

　枠順次第で柔軟に構えたいところですが、大きな不安要素が見当たらないセファーラジエルは楽しみな存在。あとはアイアンバローズ・テーオーロイヤルあたりもそれなりに有力と見て良いのではないでしょうか。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAの平地競走としては最長距離の一戦で、活躍の場の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースとなる。万葉S、ダイヤモンドSなど長距離の上級クラスはハンデ戦が多い中で、別定戦であるということも一つの特徴。

1.先行馬有利

　過去10回の勝ち馬延べ10頭の内、7頭は4角5番手以内だった。3着以内で見ても、延べ30頭中20頭は4角5番手以内。開幕週でかつ基本的に中緩みのあるレースであるから、前から組み立てられる馬が有利になる。

2.後半で速い脚を使えるか

　過去10回中5回で、勝ち馬は上がり3ハロン35秒0以内の末脚を使っていた。レース後半でスピードが要求されるレースであり、スタミナだけでは太刀打ちできない。

3.リピーターが多い

　15-17年に3連覇したアルバート、7回出走して4回3着以内に入ったトウカイトリックなどがいるように、リピーターが幅を利かせるレース。近走内容が芳しくなくても過去に好走した実績がある馬は侮れない。

　アイアンバローズは21年のこのレースで2着、昨年4着と2年連続で好走しているリピーター。近走は振るわないが、舞台が替わってがらり一変は十分考えられる。

　アフリカンゴールドはここ2走は着順ほど負けておらず8歳にしてスピードは健在。マイペースなら残り目はあるだろう。セファーラジエルは長距離適性がありそう。中山に実績がないため強くは推せないが、人気次第では狙い目になりそう。

　キングズレインは距離延長プラスだが、差し馬であるため展開の助けが必要になりそう。以下、復調しているマイネルウィルトスの中山はどうか、中山巧者のシルブロン、一度使った上積みが見込めるテーオーロイヤル。

【小波乱】テーオーロイヤルは地力上位。脚質に幅があるヒュミドール。シルブロンはスタミナ豊富。

GIIステイヤーズS。芝3600m戦。前走ダートから1頭。同距離コース経験あるのは、いずれもオルフェ産駒の3頭だけ。距離未経験ながら鞍上魅力の◎キングズレイン軸抜擢。相手に平均値トップ○マイネルウィルトスと▲ワープスピード。一発に☆アイアンバローズ。ヒモはある程度薄め狙いでいきたいところ。

休養効果で中身が充実してきた10シルブロンが有力。ダイヤモンドS3着の好走からチャンスは十分。セントライト記念5着した1キングズレインも互角。成長力がありうまく仕掛ければ抜け出せる。▲は5マイネルウィルトスで長丁場向きでうまく流れに乗れれば好走は可能。