【1F・11秒1】アヴェラーレの母はスワンS・フラワーC優勝、NHKマイルC2着、高松宮記念3着など、成長力を備え6から8Fの距離バンドで好ファイトを演じてきた。母より本格化に時間を要したが、ドゥラメンテ産駒の娘も、着実にオープンへと出世。関屋記念はスローの好位内のポケットで折り合い脚をため、レースの上りを1秒上回る32秒8という瞬発力を披露、遅まきながらGIIIをもぎとった。最終追い切りの南W1F・11秒1という破格の伸び脚を見ると、関西遠征、右回り等の課題も一気にクリアして不思議はない。

　対抗のグレナディアガーズは朝日杯FS優勝、7Fは[2301]。体調不良や重馬場に泣いてきたが、今季は坂路のみならずCWを交え遠慮なしの追い切りが課せた。下り坂を活かし一気にトップスピードに乗れる京都も加点材料になるかもしれない。割って入ればエクセトラ。UHB賞は6Fとすればかなりのスロー。出遅れて内に包まれ身動きできないままレースが終わってしまったが、6Fよりは7F向き。身体もさらに膨らみ坂路の動きもダイナミック。鞍上はモレイラJ、GII奪取も十分。

　ウイングレイテストはブリンカー効果絶大。集中力を切らすことなく京成杯AHは1分31秒6という好記録のクビ差2着に粘った。内に押し込まれたり外を回されたり展開に翻弄されているが、我慢強さと大胆さが武器の横山和Jがトウシンマカオのパンチ力をどう引き出すか。ルガルは橘Sを楽勝、GIII・葵Sをコンマ1秒差の2着。朱鷺Sをひと叩き。3歳馬ならではの躍動感と上昇振りが目を引く。

　昔はスプリント色の強い馬が活躍していたスワンSだが、過去10年のうち京都で行われた8回は距離延長&同距離組の複勝率が12.3%に対し距離短縮組が30.6%と、完全にマイラーが強い傾向に変わっている。安田記念からここに来る馬がよく走っていたためだが、今年は該当馬が不在。そこでやや格は不足するが◎インダストリアを狙ってみる。負けているレースも着差は0.5秒程度だし、はじめて切る1400mというカードがプラスに働けば大駈けもある。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【混戦模様】春の京王杯SCの内容から、現状7ハロン戦の方が適している16ウインマーベル。前走は前残りの競馬で、スタート後手の時点でジエンド。6着は立派でまだまだ戦える。8グレナディアガーズは阪神7ハロン戦で出世したタイプだけに、京都でどんな走りをするかが鍵も、ここでは実績ナンバー1。15ララクリスティーヌは休養を挟んで気配はグッと良くなった。

※10/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1400mで行われるGII戦。本命視しているのは、トウシンマカオです。主にスプリント戦で活躍している仔ですが、平坦の京都コースならこなせてもいい。安定した決め手が魅力で重賞戦で毎度見せ場のあるレースができていますから引き続き注目です。追い切りでは唸るような手応えで好タイムをマーク。仕上がりの良さにも期待します。

※10/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　関屋記念勝ちのアヴェラーレ。マイルのイメージだが1400にも勝ち星があり問題なし。鍵は右回りだが、ここは母も制した舞台。期待の方が大きい。ウインマーベルはスプリンターズS6着。出来ひと息だったキーンランドC(16着)を考慮すれば上積みはありそう。メイショウソラフネはここが初めての重賞だが、差しに回って勝った前走は勝ちが大。ララクリスティーヌは折り合い次第。

※10/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年は前走好走馬と東京のレースを経由してきた馬が優勢。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ前走のコースが東京以外だった馬」は2019年以降[1-0-0-38]と安定感を欠いています。

　また「父がキングカメハメハ系・ディープインパクト系以外の種牡馬、かつ“前年以降の、JRAの、GIのレース”において1着となった経験がない馬」は2019年以降[0-0-1-41]。阪神芝1400m内で施行された2021から2022年を含め、キングカメハメハ系種牡馬やディープインパクト系種牡馬の産駒は比較的堅実でした。

　今年のメンバー構成なら、アヴェラーレ・ルージュスティリア・ルガルあたりを高く評価するべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　マイルCSの前哨戦であると同時に、スプリンターズSからの間隔も中3週と適当なので、スプリント路線を主戦場にする馬たちによる秋の目標レースという側面も持つ。各馬の適性も思惑も様々なので、20年は単勝140倍超のカツジが勝利、昨年は2桁人気馬が2・3着に激走するなど中々すんなりとは決着しないレースになっている。

1.格の違いがものを言う

　過去10回のスワンS勝ち馬延べ10頭中8頭には、それ以前に重賞を勝った実績があった。当時不振気味だった実績上位馬が巻き返してくるというケースも珍しくない。

2.逃げ先行馬が残る

　京都開催だった直近10回に関して、4角1番手で回った馬は[3-2-1-4]で複勝率60.0％、3番手以内で見ても[4-3-3-29]で複勝率25.6％。対して、4角7番手以下だった馬は[6-4-4-77]で複勝率15.4％。力のある馬なら後方から差し込んでくることもあるが、基本的には先行力のある馬を狙うのが良さそう。

3.距離短縮組が優勢

　京都開催だった直近10回に関して、前走距離延長組は複勝率13.0％、前走も1400mだった馬は複勝率14.7％なのに対し、距離短縮組は複勝率26.5％。

　ロータスランドは重賞2勝に加え、昨年の高松宮記念で2着に入っており実績上位の存在。前走の関屋記念では12着に終わったが、距離短縮のここで改めて期待したい。

　ウイングレイテストは過去にデイリー杯2歳Sで2着に入った実績があり京都はこなせる馬。先行力も付いているから上位争いに持ち込めそうだ。

　アヴェラーレは徐々に力を付けているが、差し馬である点がどうか。

　インダストリアは京都が合いそうな馬だが、初の1400m、初の関西遠征と超えるべきハードルが多い点がどうかだろう。以下、京都では3戦3連対のルガル、現在の状態なら1400mは合いそうなトウシンマカオ、距離得意なララクリスティーヌ。

【波乱含み】能力が拮抗したメンバー構成で、いかにも波乱含み。先行指向の弱さから、ここは02ルガルを本命に推す。相手関係は一気に強化されるが、上昇度の高さはかなりのもの。条件適性の高さも強調材料で、枠番も最高だ。相手は、09アヴェラーレと04トウシンマカオの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから手広く流す3連複・3連単主体で、高配当狙い。

【小波乱】ルージュスティリアは差し脚上位。インダストリアは追い比べで肉薄。アヴェラーレは堅実。

GIIスワンS。芝1400m戦。前走同距離コースならば△メイショウソラフネの102が基準。ただほかも100台は出る馬ばかりなのでかなり難しい混戦となっている。しかしどれも一長一短はある。ならば鞍上モレイラで◎エクセトラを軸抜擢。相手に3歳から○ルガル。平均値トップ▲グレナディアガーズ。一発に前走値111☆ウイングレイテスト。

久々の関屋記念を快勝した9アヴェラーレが主力。使われて状態はアップ。持ち味の末脚で勝機。次位は3ウイングレイテストで先行力がありうまく流れに乗れれば好走は可能。▲は12ルージュスティリアでうまく流れに乗れれば差はない。