【すぐに迷路を脱出】
ジャスティンスカイが微調整を施し、スカッと
パワーアップに成功。父は
キタサンブラック、
青葉賞からダービーを目指したこともあった。だが走りやボディライン、性格は明らかにマイラー。昨年10月の
鷹巣山特別から1600mに路線を切り替え、東京を舞台に1分32秒6という好タイムで鮮やかな直強襲を決めた。続戦の秋色Sは1分32秒0に短縮、翌週のOP・
キャピタルSより0秒5も速いタイムで駈けOPへの記録基盤を構築した。なるほど
洛陽Sは、スローペースにも動じることなくブレのない走りで完勝を果たしたが、前回の
マイラーズCの勝者はGI馬
シュネルマイスター。
格式の高いGIIのメンバーの中に入ると若干線が細く映る。前半1000mは57秒4、見た目の数字は平均。差し馬向きでしたが、3番枠発走のため内に閉じ込められ、徐々にポジションは後退。上り3Fのレースラップは11秒1-11秒5-11秒5(34秒1)と速く、予想外の前残り。直線入り口は馬群が密集、苦し紛れに内めに切れ込んでいったものの、ストレスが重なりひと脚使ったところでガス欠を起こしてしまった。しかし5月半ばから1カ月半かけ入念に追い切り本数を重ね、同時に坂路およびCWのタイムも一段強化。今度はリステッドレース、パドックの姿もきっと違って見える。反転攻勢の準備は整った。
対抗は
セルバーグ。本命とやや似たような軌跡を描き、阪神および中京1600mを1分32秒台で駈け、430キロ台の軽量馬ながら、レースを重ねるたび少しづつ身体とフォームに芯が通ってきた。
六甲Sは特殊な重馬場ながらメンバー中第二位の上りで0秒4差の4着に差を詰め、OPにもメドが立った。OP二度目、良馬場条件なら、もう一歩踏み込んだ競馬も可能だろう。
マイラーズC4着の
シャイニーロックも好レース必至。[2-0-1-0]という阪神マイル戦績が示すように、内ラチを見ながら走れる右回りは安定した逃げが打て、前走は残り100mまで先頭で踏ん張った。1分31秒6という走破タイムも評価に値する。
ラインベックはOP特別のリゲルS2着、
東風S逃げ切りV。
六甲Sの敗因は道悪に尽きる。
アナゴサンは
谷川岳Sをゴール前差し返すようにして3着に踏ん張ったが、そのしぶとさに、うーんと感心。地力アップが見て取れる。
ウイングレイテストも良馬場なら掲示板上位で走れる。大穴は終い勝負に徹し切れる
グレイイングリーン。