【絶賛熟成中】4歳秋、
アグリの本格化はこれから。条件戦から4連勝、GIII・
阪急杯では逃げ切りVを達成。走破時計は1分19秒5,1200m通過・1分7秒6で、6Fラインも視界に入り、
高松宮記念も記録通りなら好勝負になる。しかしGIクラスのパドックに入ると、他と比べまだ馬体が華奢に映る。不良馬場、アク
シデントにも巻き込まれ7着に後退したが、香港遠征を経験、肌艶の深みと張りが増し、心身ともに芯ができつつある。ス
プリンターは必ずしも「速い=早い」、早熟というワケではなく、
ロードカナロアや
カレンチャンを手掛けた安田隆師は、その熟成方法と成長の変化を誰よりもよく知っている。
第一本線は
ジャングロ。完成度と
武豊JのテクニックでマイルのニュージーランドTも奪取したが、本質はス
プリンター。6Fなら逃げ差し自在。
アイビスSDは1年2カ月の休養明け。キャリアは浅く馬体は瑞々しい。ボディラインもやはり一級品だよなぁ。しかし斤量は58kg、1000直のスペシャリスト相手に最後息切れはしたが、前走後坂路で5本の追い切りを消化。プラン通りの上昇を示している。
完調にはあと一歩にも思えるが、
ピクシーナイトは3歳にして
スプリンターズSの勝者となり、6FのGIシーンを牽引するかに思われた逸材。香港のアク
シデント後復調に時間を要したが、調整期間を設け馬体造りを一から見直してきた。
セントウルSは次走のGIに直結する前哨戦、当然勝ち負けの意識を以って臨む。
ビッグシーザーも、近い将来は父の
ビッグアーサーや
その父サクラバクシンオーの血を継ぐ短距離GI候補。中京6Fの2歳レコードなど、記録的基盤は早くから整っている。ただ、
葵S3着の進路取りが示すように、まだ動き出しや身のこなしがずれが生じるときがある。微調整が必要なぶん、今回は惑星に止めた。
ドルチェモアは6-8Fは器用に対応できる。春先は腰や臀部が硬くなりフォームが縮んでしまったが、中間コース追いなど取り入れ立て直しを図ってきた。まだ操縦やレース構築等、いくつか課題を残しているが、
ロンドンプランもいずれはGIを戦う計画がある。