【離陸成功】
フライライクバードが飛び跳ねる。3-4歳時にかけ11-12Fで4勝。オープン昇級後も2500mの
アルゼンチン共和国杯3着など長めの距離をチョイスしてきたが、昨年6歳時から9-10Fへ路線変更。去勢効果がようやく表に出始め、高速決着にも徐々に対応できるようになり、
ケフェウスSは肌艶も身のこなしも今までにないほど闊達。前半1000mは60秒8のスローで推移したが、後半1000mすぎからゴールまですべて11秒台を並べ、持久力とスピードの両方を指示し結果で応えた。陣営も10Fがベストと宣言。中間の調教は坂路・CWを密に併用、さらに素軽さを増している。
第一本線は3歳馬
シリウスコルト。2歳夏の
新潟2歳S5着、
芙蓉Sでオープン勝ちをはたしGI・
ホープフルSは6着。GII・
弥生賞は一転逃げ粘って3着、二走前の
ラジオNIKKEI賞は直線鋭くアタマ差2着に接近。1分45秒3という走破タイムはコースタイレコードだった。
小倉記念は高速決着の反動か、あるいは左回りか。残り1Fでガス欠を起こしてしまったが、福島は[1-1-0-0]。ハンデ54kgなら反転攻勢が望める。
ドクタードリトルの充実度にも注目。マイルから9F-10Fへと距離を延ばし、時計の精度を上げながらオープンに到達。前走の
京都大賞典はGII、2400mはお試し? しかし、よどみのないHレベル決着を残り1Fあたりで一度は上位に接近。0秒3差の6着なら合格点があげられる。一週前追い切りでは幸Jを背にテンから目いっぱいに飛ばし、自己最速の50秒8を計測。10Fなら好レースの計算式が成り立つ。
ギャラクシーナイトは、ダート路線から芝に転じ、二走前の中山9Fは4角先頭の横綱相撲で、1分45秒5という快記録で先行勝ち。オープン緒戦の
オクトーバーSは1分57秒7、0秒3差の2着に接近。急速な進化が内容や時計からも読み取れる。
エンパイアウエストも春は
ポンポンと2-3勝クラスを好タイムで連勝。
函館記念は終始外を回され洋芝にも手を焼いたが、9月末からトレセン入り。入念に乗り込み手綱を握った津村Jも調教で手応え。
ダンディズムは昨年の
福島記念2着、今夏の
七夕賞も0秒5差の4着に追い上げてきた。