【問答無用】
レッドモンレーヴは
京王杯SC連覇に準備万端。祖母に
エアグルーヴをもつ良血馬、しかし心身の
バランスがとりにくい。助走期間も必要としたが、才能の在処を確信させたのが昨年の
京王杯SC。レースの上りを1秒1上回る32秒6の末脚を駆使し、問答無用の一気差しを決め重賞戦線に楔を打った。
次走の
安田記念は初のGI、末脚がどれだけ通じるか。シンプルに大外勝負を挑んだが0秒6差の6着なら及第点。秋になり富士Sは
ナミュールを相手に1分31秒6という好タイムで2着、資質の高さを改めて確認できた。
マイルCSは関西遠征、
中山記念は出遅れに加え重め残りと敗因は明らか。連覇に向け質量ともに乗り込みは万全。最終追い切りは道中馬の真後ろで進め直線外に持ち出し、終い1Fを11秒0と加速。調教も工夫してきた。
昨年の2着馬
ウインマーベルは、一年の間に
阪神C・
阪急杯を制覇。
高松宮記念は二年連続して枠と雨に泣いたが、状態は高値安定。良馬場なら巻き返しは当然だろう。割って入れば目下3連勝中の
リュミエールノワル。前走の
湘南Sは1000m通過・56秒7-1200m通過・1分8秒0という重賞級の厳しい流れを、2番手追走から1分19秒9で走り切った。上位4頭は時計差なしの接戦となったが、着差以上に余裕があり、稽古の動きはより俊敏。速力もまだ1割はアップする。
トウシンマカオも
高松宮記念は重馬場で自慢の末脚を活かせず。
京阪杯・
オーシャンSを連勝した頃からフットワークにブレがなくなり、左回りも言われているほど心配はなく、菅原Jとは追い出しのリズムがピタリと合う。
ソーヴァリアントは苦手の稍重でも
マイラーズCは一瞬脚を使えた。モレイラJも調教で感触を確かめた。良馬場替わりなら変身十分。
スズハロームは7Fのスペシャリスト。激しい気性を慮り美浦に入厩。イレ込みを快勝できればエンジン全開。