【大きく強くなった】3歳馬
シックスペンスの資質と、ひと夏の成長をGII・
毎日王冠で目視。母は北米11勝、GI1勝・GIIを2勝。他にも6-7Fの重賞入着多数あり、土性骨の入ったスピード系の母系に、父にタフで知られる
キズナを配合。中山マイルは2戦2勝、3戦目の
スプリングSは1000m通過は63秒1の緩ペース。典型的な上がり勝負の瞬発力決着となったが、中山の急坂をラスト2F・10秒9-10秒8という猛ラップで驀進。
走破時計はともかく、記録的な数値をマークした。ただ春は心身ともに子供。
皐月賞は
スキップせざるをえず、ダービーも体調が整わないまま
テンションが上がり13着と失速したが、リフレッシュ期間を設け心身を一から見直し。馬体に幅を増し重心はより低く、グリップ力も加速力は確実に向上。ルメールJも走ることが大好きな性格と反応をよく理解している。
強敵は
ローシャムパーク。初勝利は2022年2月の東京9F。1分47秒3という走破タイムは同日メインの
共同通信杯より0秒6速かった。続く
山藤賞は
皐月賞前日、馬場は稍重、時計は2分0秒3。翌日の
皐月賞は良馬場1分59秒7だったが、2着を7馬身とチギる大楽勝をはたし、内容的にはこの時すでに
皐月賞と同格だった?
体質が弱く
セントライト記念3着で
菊花賞は断念したが、明けて1月5日の中山10F戦を
中山金杯と同タイムで駆け、
函館記念は折り合いの懸念を克服し、
オールカマーも滑らかな加速で
タイトルホルダー以下のGI級を一蹴。
香港Cは
テンションが上がり出遅れを喫し力を発揮できないまま終わったが、
大阪杯はクビ差2着。
宝塚記念は重馬場に脚をとられ5着に終わったが、5歳秋を迎え理想像にまた一歩近づいた。
ヨーホーレイクは6歳ながらキャリアは[4-1-3-2]。兄姉たちのほとんどが重賞級という超名門、
鳴尾記念・1分57秒2で高速対応と完全復帰を堂々アピール。追い比べに持ち込めば首位も有望。
10秒台の高速ラップに課題の残るぶん惑星としたが、
ホウオウビスケッツは
函館記念は前半1000mは59秒6のミドルで通過、ラスト4Fめから11秒台のラップを並べ味のある先行勝ちを決めた。
オフトレイルは、シンガリ一気の決め打ちが功を奏したとはいえ、
ラジオNIKKEI賞の1分45秒3はレコードタイ。人気的にも失うものは少なく、再度直線勝負をもくろむ。
エルトンバローズは展開やペースに恵まれたとはいえ前年の
毎日王冠を先行勝ち。懸案の左回りも
中京記念3着で安心感が増した。
パワーと切れも確実にアップ、1分44秒台の決着になっても対応可能。