今週のJRAは土曜=新潟・京都、日曜=東京・京都、月曜=新潟・東京という変則的な3日間開催となった。行われる総レース数=72は土日2日間の3場開催と同じだが…。騎乗依頼の優先度が下がる中堅・若手にとっては騎乗機会をリーディング上位に奪われてしまう、“招かれざる週末”なのだ。この月曜(14日)に東京・新潟で騎乗する騎手は計82名。一方、新潟・東京・京都の3場が行われた先週日曜(6日)は104名が騎乗していた。一人あたりの騎乗数が減るのは当然だが、そのしわ寄せは当然ながらリーディング下位騎手に及ぶことになる。ただし、与えられたチャンスをモノにしようとする気概はむしろ騎乗数が少ない騎手の方が勝るといえよう。栗東所属の藤懸騎手は月曜は東京へ遠征。騎乗馬は3頭と決して多くはないが…。
◎
ベガリスは全12戦中7戦で手綱を託されてきた“お手馬”だ。[2-0-1-4]としっかり結果を残してきたうえ、東京での騎乗時は1・3着と大崩れがない。今年4月の
湘南Sでは今回も人気を集める
マンドローネ(4着)にハナ差先着の3着と善戦。マークした1分19秒9は
マンドローネと並び東京芝1400メートルの持ちタイムでメンバー中、首位となる。適鞍に照準を定めた秋初戦で主戦の渾身騎乗が確実ならば、
湘南Sを上回る好走があっても不思議はない。