【G級集結】
ジュンゴールドがクラシックロードの最先端に躍り出る。母の姉は
ウィキウィキ、近親に
マカヒキ。兄
ジュンブルースカイは東スポ杯3着。8月の小倉9Fの新馬戦は1000m通過は61秒9のスローで展開したが、4コーナー手前では進路を探す余裕あり。重心は低くテレビ画面を飛び破ってくるようなドトウの加速力で、正味1Fだけでゴールラインを突き抜けた(1Fは11秒を切っていたかも?)。
紫菊賞は馬体をひと絞り、484(-6)kgで登場。おっとり感のあった初戦とは一変、やや
テンションは高め。デビュー戦は促してやっと反応したが、二戦目は1000m通過・60秒4の緩ペースを、たまらんとばかりに向正面で一気に先頭。若干無駄脚を使ってしまったが、残り4Fを11秒8-11秒6-11秒0-11秒4(3Fは34秒0)でパンチアウト。ゴール前追うのを控える余裕もあったが上りは最速、1分47秒2という時計も含めクラシックの基盤となる。徐々にではあるが心身共に贅肉をそぎ落とし、
京成杯で能力と将来が明確なものにしておきたい。
アーバンシックも、腫れ物に触るような新馬戦時のあばれ具合とは一変。
百日草特別は体重に変化はなくとも身体は締まり、パドックも一人で引けるようになった。ただ、返し馬ではなかなか進んでいかない。発馬でアオり道中は最後方、1000m通過は60秒8のスロー。後半4Fのレースラップはすべて11台、3Fのレースラップは11秒7-11秒5-11秒3(34秒5)。先行有利の流れを外から猛然と33秒2の加速ラップで一気差し。1分59秒4という数値も上々、レースを経験するたび大人になりつつある。中山の小回り10F対応が鍵になるが、鞍上の横山武Jも不器用は承知。器は大きく、昨年の
ソールオリエンスに似た破天荒な組み立てでも勝算あり?。
1勝馬だが
バードウォッチャーも資質は負けていない。母は牝馬三冠。
モクレレを筆頭に
ジナンボー、
ラインベック、
アカイトリノムスメなど、デビューできた子供たちは全員JRAで勝ち星をあげ重賞シーンでも活躍。
父ブラックタイドを配した6番仔は476kgで登場。兄姉たちは、どこか気性に問題があったり幼さや線の細さも見受けられたが、11月デビューとは思えないほど
バランスが取れ、ほとんど欠点が見えない。
いざ実戦でも、前半1000m・63秒3というスローを後方よりで呑気に追走。直線に入るまでまったくの馬任せ。上り3Fのレースラップは予測通り11秒6-11秒5-11秒3(34秒4)と速かったが、自身の上りは0秒9速い33秒5。滑らかで良質な10秒台のラップを駆使していたんですね。兄姉と違い心身に無駄な部分がないぶん、昇級後の踊り場や停滞も考えにくい。
ダノンデサイルは二戦目の京都9Fを1分47秒9という好記録で未勝利勝ち。
京都2歳Sは出遅れ。外々を回されるロスがありながら、ゴール地点ではひと際目を引く印象度の高い末脚を披露。レース経験値と仕事人・横山典Jの手綱捌きが見もの。
ハヤテノフクノスケの父
ウインバリアシオンは
オルフェーヴルと鎬を削った堅固なバイプ
レイヤー。母系は主に地方系、目だったブラックタイプは不在ながら、サイズは506kg、気持ちも肉体も悠々としている。新馬戦は
ミスタージーティーのオニ脚に首差屈したものの、前走は稍重条件下1000m通過・60秒7の平均ペースをいつでも抜け出せる正攻法の構え。直線入り口ではもう先頭、どこからでも来い。
上り3Fを推定11秒9-11秒7-11秒6(35秒2)、2着を5馬身引き離すクラシック仕様の独走を演じた。
マイネルフランツの父は
ゴールドシップ。高速決着の
葉牡丹賞も2着と頑張ったが、今回の方が馬場条件はいい。